子宝相談のなかで重要な母体作りについてポイントをご紹介します。
マスメディアでも注目を集めている「卵巣・卵子の老化」ですが、この事に関しては経験医学である漢方や栄養療法を取り入れる価値が最も高い所だと考えております。
ご存知のように原始卵胞が約180日間の成熟期間を経て卵子となり排卵されます。
(ちなみに精子も精嚢にて74日という時間をかけて造られています。)
180日をかけて1個の卵子を排卵するまでに、最初に1個の卵を成熟しているのではありません。
最終的に丈夫な卵を残すために、沢山の「卵の種」を一斉に育ててその中で最終的に選ばれた卵子が排卵され強者をセレクトする仕組みを私達は備えています。
1個の卵子を排卵するために、よーいドンで育てる最初の「卵の種」となる「数」ですが、これが年代によって大幅に減少してくるのです。
20歳で約1000個
30歳で約500個
35歳で約100個
40歳で約10個
子宝をご希望とされている女性であれば、色々と調べて行くうちに「生まれながらにして一生分の卵をもって生れてくる」という話を聞いた事があるのではないでしょうか。
これも本当のお話です。
すでにママのお腹の中にいる時に、一生分の卵が造られているのです。
(この事実を踏まえると、いかに妊娠中のお過ごし方が大切かご理解いただけると思います。妊娠するまでが治療ではなく、妊娠中も授乳中も養生がいかに大切かという事です。)
女性が持つ「卵の種」の数はこのような感じです。
胎生期6か月で約700万個(女性が最も多く卵となる細胞を宿している時 まだ生れていません)
出生時で約200万個
あとは年々減り続けるのです。
つまり卵巣や卵子が老化するという事がこの頃よくメディアで紹介されておりますが、現実である事を知っておかなければなりません。
女性は子宝を授かるベストな時期というものがあるのです。
1000個から選ばれた卵子と10個から選ばれた卵子、その競争率からしても品質に差があって不思議ではありません。
これが、巷でいう「奇形率」とも関係してまいります。
子宝相談に際して、妊娠する事だけを目的にせずその先もしっかりと考えて、細胞の成長に対してもできる限りのサポートができたらと常々考えております。
1個の卵子を排卵するまでに、20歳の方は毎周期1000個の「卵の種」をいっせいに育て始めるわけですが、最終的に残った1個以外はどうなってしまうのか。
そのほとんど全てが「閉鎖細胞」となり消失してゆきます。
プログラムされた細胞死を迎えるわけです。
老化に対してのキーワードは「腎虚(じんきょ)」です。
当店では生殖や遺伝をつかさどる漢方の「腎」をサポートすべく、「填精補髄(てんせいほずい)」という漢方療法を30代からの子宝相談ではその基本にしております。
ごう先生のブログ「GOブログ 不妊症特集」もぜひご覧下さい。
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母体作りのポイント③ 「卵巣の老化」
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