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便秘と下剤のパラドックス

私は昔から便秘です(いきなりの告白です笑)

3日出ないなんてザラで息が苦しくなる時もありました。そういう時はすぐにスッキリしたいので、即効性のある病院のお薬や市販薬を週に1回は飲んでいました。ですが、お腹が痛くなって毎回下剤を飲んだことを後悔するはめになります。便秘→下剤→腹痛→下痢(酷いときはここで下痢止めを服用)の繰り返しで薬漬けになったこともあります。便秘の方は共感してくださる方が多いのではないでしょうか?

下剤のリスク

ここで、下剤のリスクについて考えてみましょう。下剤は腸を強制労働させるものなので、どんどん腸が弱ってきて薬の量を増やさないと効かなくなってしまいます。全く飲んではダメとは言いませんが、安易な使用には注意が必要です。昔出会った患者さんの中に、市販の便秘薬を1回30錠飲まないと効かないという方がいらっしゃいました。その方は内視鏡検査で大腸メラノーシスを起こしていることがわかりました。下剤により大腸の細胞が傷つき真っ黒になる病態です。ちなみに、市販の植物成分由来のお茶にもメラノーシスを起こすものがあるので注意が必要です。

もう少しご自身の腸の力を信じてみてはいかがでしょうか?

では、私の便秘がどうなったかというと、下剤は今は1年に2,3回程度しか飲まなくても大丈夫になりました。しっかりと対策をとったらきちんと腸は動き始めました。腸の細胞は生きていますし新陳代謝で常に生まれ変わっていますから、ここにブーストをかけてあげれば回復は可能なのです。

治すには便秘をきちんと理解して原因を区別する必要があります

〈便の構成から考える便秘〉

  1. 1,水分70%
  2. 2,腸粘膜のカス10-20%
  3. 3,大腸菌などの腸内細菌の死骸10%
  4. 4,食べ物のカス5-10%

→よく勘違いをされている方がいらっしゃいますが、食べた分だけ便が増えるわけではないのです。上記の通り食べ物のカスは便の構成の1割以下ですからね。また、便の量や色、硬さなども指標にできます。

〈原因から考える便秘〉

  • ・ストレスで腸管も緊張して便秘になるのか
  • ・体全体のエネルギーが不足し腸を動かすエネルギーまで不足しているのか
  • ・腸内の潤いが不足しているのか
  • ・実は偏食があるのではないか
  • ・トイレを我慢しているなど生活習慣が関係していないか
  • ・風邪の後遺症として発生していないか

→食生活にはどうしても好みが出てしまい無意識のうちに偏りが生じがちです。食物繊維の不足、極度の油分の不足、水分の不足なども便秘の原因になります。また、腸内善玉菌がどのくらいいるのかも重要で、トイレがあまりにも臭いという方は善玉菌はほとんどいないかもしれませんね。

大和漢方センター田辺薬局では、漢方だけでなく栄養療法や生活指導など、お一人お一人にあった方法をご提供致します。

一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。