砂漠に雨を一時降らしたところでその水はすぐに干上がってしまう。
木々があふれる森林に降り注ぐ雨はしっかりと水を蓄える。
砂には微生物がいきていけるような土がなく、
根ざした植物もないから、
水を蓄えることができない。
昼間の日照で気温が急上昇し、
夜間には逆にものすごく寒くなる。
これはまるで現代人の体のようです。
無理矢理汗をかいて、水分を沢山摂る。
暑がりの寒がり。
こんな砂漠化した体質の方が増えている。
汗をかくことは肌の老廃物を出すから美肌によいと思うのが一般的ですが、
漢方的にはそうとも限りません。
汗は津液(しんえき)という体の大切な潤い成分であり、
近頃の無理矢理発汗することを良しとする風潮は、
漢方ではむしろマイナスだと考えるからです。
汗をかいても水を飲めばよいと誤解している人が多い。
砂漠化した所に水を注いでも新緑の大地にはならないのと同じ事を、
私達は自分の体にも強いているのです。
お肌や体の土作りをしっかりとしないから、
補った水分もすぐに干上がってしまうのです。
乾燥肌のあぶら症、
吹き出物や皮膚炎などのトラブル肌となり、
長引くとしみやくすみ、
ニキビ痕がなかなか治らなくなってしまうのです。
砂漠化が年々深刻になるように、
何もしないまま加齢する事は明らかな悪化要因です。
特に夏から秋へと移り行く、
暑さから乾燥となる今の季節は、
お肌も砂漠化が進行する季節。
しみやくすみ、ニキビ痕は夏場の強い紫外線の影響だと思っている人が多いが、
実は砂漠化の方が深刻な原因だと私は考えています。
生命溢れる木々が茂る大地を育むような、
内臓から変えていくような事が必要なのです。
漢方のエッセンスを食事、
運動にプラスして、
体にもオーガニックな土作りのような
そんな美肌法が今必要とされています。
これが私の、
皮膚病治療のコンセプト、
美肌法のコンセプトなのです。
漢方の生体観の礎となっている五行説では、
「木」、「土」は
「肝」、「脾」にあたります。
「肝」は潤いや美肌の基礎となる「血」を蔵すところです。
「脾」はお肌の新陳代謝をつかさどる臓です。
自然観を駆使した生体観をもってしても、
まさに美肌と関係が深いことに、
古の生体観と自然観にはただただおどろかされます。
そして、
生薬の力を最大限に引き出し、
より回復力を高めるためには、
力のある飲食物をいただくことが、
また何よりも大切なことです。
食事が適当では、
体の中から治っていこうとは、
変わってくれません。
ここは絶対に外せないところであり、
治療とは生活を変えることであると、
つくづく感じてしまう今日この頃です。
体の砂漠化を食い止めよう!
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砂漠化する体と肌のトラブル
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