数年前に子宮体がんの患者様から「白花蛇舌草」という生薬を取寄せて欲しいという依頼を受けました。
実はこの生薬を煎じて服用し始めてからしばらくして、すっかり良くなってしまい担当のドクターもびっくりされたそうです。
それから毎年この時期におまとめされご注文をされます。まる3年が経過しました。
白花蛇舌草(びゃくかじゃっぜつそう)はアカネ科の植物です。
中医学的な生薬の効果や性質は以下のとおりです。
・清熱解毒 散瘀消腫
熱をさまし毒を去る
瘀血をちらし腫れを消す
・利水痛林
水の流れをよくし尿の不調(排尿痛・排尿困難・尿の濁り・頻尿など)を良くする
・性は寒
・味は苦・甘
・帰経は 肝・脾・胃・大腸・小腸・腎
簡単に説明すると、この生薬は体を冷やしながら、体内を浄化するという性質があります。
一般的に「がん」という病気は「冷え」が良くないというイメージを持っている医療従事者が多いのですが、この女性のように状況によってはむしろ上手に冷やしながら解毒することが劇的な回復となるケースもあるという事です。
毎年、当店に元気いっぱいでご来店になる姿をみて、個々の患者様の体の状況をしっかりと観察したり、十分に問診をする事の大切さを改めて感じました。