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病気が発病するということ

難病は発病前の症候も実に奇妙である。
特に「がん」を発病される方々の場合はそう感じる。
そう感じる出来事がこの所続いている。
どんなことがあった、というのはご本人様とそのご家族様の個人情報に関わることだから述べることはできない。
たいがい発病前の患者さんやそのご家族からは、検査では特に異常はなかったといわれる。
でも本人は何かおかしな病気なのではないか、と疑惑は持っている。
それでも分かるのが怖くて検査すら拒否されているかたもあれば、検査を繰り返しているのにしばらく異常が見つからないという方もいる。
病気とはそのようなものなのであろうと思う。
人は生身の命あるものだから、いずれ命の終焉を迎える時が、誰一人として例外なく訪れる。
そんなことは分かっている、と思うかもしれないけれど、誰もその心の準備などできていない。
だから大病の病名を宣告されると、多くの方々がその事実という塊に打ちひしがれる。
ぼろぼろに打たれ、ココロにも、体にも、力がみなぎることはなく、そうして更に体の状態は悪化していく。
情報とはそれだけ恐ろしい力を持っている。
知らぬが仏、とは本当に昔の人はよく言ったものである。
しかし、希望の光がさしている事をしっていただきたいと思う。
死を知ることは、生きていることのすばらしさを実感することなのだから。
時間の大切さを知ることなのだから。
もしもっと早期に発見できていたら助かったのか?本当にそうだろうか。
もしもっと頑張って予防をしていたら、果たして絶対に発病してなかっただろうか。
もし、お酒を止めていたら、発病しなかったのだろうか。
もし、もし、といくら過去の事をいっても、今となって変えらることは何一つありはしない。
でも私もそうだけど、考えてしまう。
人間とはそういう生き物なのである。過去を振り返り執着する。
これからの事を考えるのってだれでも苦手ではないだろうか。
それは才能であり、訓練だと思う。
それより、今をもっと大切にはできないだろうか。
それは頑張ることで、辛いことなのだろうか。
いやむしろ精一杯楽しむことなのではないだろうか。
治療もそういう姿勢でとりくむと、視点を変えてみると、楽しめる。
不謹慎かもしれないけれど、そういう余裕を持てる人は少ないと思う。
小さいとき、風邪を引いて喘息の発作がでるととってもつらかった。
その時に良くみる夢はとっても恐ろしく、また見るのではという恐怖があった。
しかし、ココロのどこかではおっかないけどもう一度みたい、どんな夢だったかディテールを思い出したいという、好奇心もあったように思う。
一昨年、一昨々年、と2年連続で正月におたふく風邪をひいた。
こんなに予防しているのに何で?って思った。
でも今日を精一杯がんばる体力は、予防法の甘さから十分ではなかったと、今となっては反省している。
今は、その頃より数段強化した予防策を講じている。
金銭的にもかなりかかる。でもそれで満足している。だってその日を楽しむ力は以前よりもあるから。
おたふく風邪にはかかったけど、ちょっとした面白い体験もした。
それはこんなにも顔が変形するのか?という当たり前の事なのだが、これはなった人にしかあの耳の下の下顎のラインは実感できない。
飯も食えないほどキツイ。
眠れないから、なんとなく夢うつろな日が続く。
その感覚も、普段では味わえない。けっして味わいたくはないけれど、そういく研ぎ澄まされた感覚を、実際に感じるのは、その人自身の体験でしかない。
病気が発病された方々に、不謹慎な表現で申し訳ございませんが、その感覚をもっと感じていただきたい。それはまさに生きているという事なのだから。