女優を殺した中医学とそのGoogle検索結果
以前、僕が実家の漢方薬局に入店して２～３年が経った頃だったと思う。
転んで足が痛いと女性のお客様がご来店された。
その方は症状は今でもなんとなく覚えている。
・なんとか歩いておられる。
・ちょっと顔色が悪い。
・患部にはうっ血は診られない。
・少し腫れていた。
その人は仕事がお忙しいご様子で病院に行っている時間はないという。
湿布や漢方薬で治りませんか？というような口調であったのを覚えている。
どうも診た感じが普通じゃないと僕は直感的に感じる。
すぐに整形外科に行くようにおススメした。
やはり足首の骨が骨折していた。
癌を治す漢方！を希望される方も依然として多い。
昨今では、訴訟問題で注目を集めているC型肝炎に関しても、お問い合わせが多い。
ご家族の方々からのご相談も多い。
今ある病気は、（過去の医療に問題があり発病してしまったものに関しては、ご自身に問題があるわけではないが、）　ほとんどのものがご自身の生き様の結果として現れて発症したものなのであります。
過去の生き方を清算する医術など、そう簡単にはありはしません。
中医学では、体の中にできる癌のような病気を「積集（せきしゅう）」という。
その多くは、飲食物より形成される「痰」に、冷えやストレス、疲労、などが複合していき、体内毒素がより毒気を増強した形となって体内に塊を形成して発病する。
発病前の芽のような状態であれば、現代人のような豊かな生き方をしていると、ほとんどの人が多かれ少なかれ体内に保有しているだろう。
それを証拠に腸の検査をすると、かなりの確率でポリープが見つかる。
最初の検査で全て除去したのに、1年後の検査でもまた見つかる。
キノコみたいに生えてくるポリープ。何が原因だと思いますか？
それを完璧にリセットするような医術などありはしない。
そうならないような生き方を身につけて、自分自身がそうならないように心がけなくてはいけないのであります。
どんな病気であれ、自分の細胞が修復して治すのです。
自己のもつ治癒力以外に本当の意味で治るという方法はない。
医療はその助けとなる手段の一つであり、あたかも医療が病気を治すような医療信仰が強すぎてはいけないと常々感じています。
医術は使い手の技量とタイミング、やりようによっては、回復力を引き出す最大限にサポートとなるものだと僕自身は考えています。
古来より伝わる伝統医学には、人々が体験し蓄積してきた膨大なデータがあります。
それをどのように感じ取り運用するかは医術を使う使い手によるので、使い手の能力には実際かなりの個人差があります。
現実的に名医には門前に大行列ができています。
（私のところには大行列ができていないところをみると、悲しいかなまだまだ腕が立たないという証拠であります・・・。）
神の手と呼ばれる外科医も、老中医といわれる中医師も、また日本でも古来中国より渡来し日本の国内で根ざし深みを増していった漢方というものがあり、江戸や明治、大正、昭和にかけ、漢方の世界でも沢山の名医がおられました。
名医は診立てる技や処方を使う技術などの腕がかなり立つのである。
その能力は、経験とその人がもつ感覚によって育まれるものであり、誰が行っても同じ、というわけには絶対にいかないのです。
漢方だから、西洋医学だから、と大きなくくりにはできないのです。
折れた骨を瞬時にして再生させる漢方薬などありはしない。
手術をして１００％治せるという癌もない。
生身の肉体には、その状態によって、できる事と限界がある。
そうはいっても、僕は苦しんでいる方々が少しでもよくなるような、ご自身に備わっている回復力を引き出す方法をご提案していきたい。
まだまだ相談歴は10年そこらだから、経験はまだまだ少ない。
しかしそんな中でも文献を読み、お悩みの方々からのご相談一人一人に全力を注ぎ、感性を磨くことには貪欲でありたいと常々肝に銘じ治療に挑んでいます。
経験値が増すにつれ、こうすればよくなっていくという、直感的に分かる事もでてきた。
なぜ良くなったたのか、なんでよくならないのか、常に研究の日々であります。
女優を殺した中医学、と特定の医療を名指しにし、誤解を招くような報道、興味をそそることにばかり、話題性にばかり、新聞媒体という公共公益性が高く、読者の手元に残るような紙面での、配慮なきタイトルを作成したという事に、私は疑問を感じます。
現代の医学でも無力な状況は多々あります。
著名人の命を救えなかった事も沢山あるはずです。
もっと良く考えなくてはいけません。
発見し納得しなくてはいけません。
私は今後のMarbo氏の動向に注目しています。
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