山形の冬の風物詩、蔵王の樹氷が中国・山西省などの製鉄所から排出された大気汚染物質の影響を受け、酸性化が進んでいることが１７日、山形大理学部の柳沢文孝助教授（環境化学）らのグループの調査で分かった。
樹氷ができるアオモリトドマツなどの貴重な植生が失われる可能性があるという。
１９日に仙台市で開かれる国際シンポジウムで発表する。
柳沢助教授らのグループは１９９４年から毎年約２０回、樹氷に吹き付けられる氷のｐＨ（水素イオン指数）を測定。
硫酸の濃度が高まることで起こる酸性化が、９５年の平均５・３から１０年後の２００５年には４・５に進行していた。
３月１７日　共同通信より
高度経済成長によって、日本も様々な公害問題があった。
現在経済成長が著しい中国でも同じことである。
自然環境や人の健康というのは、壊れてみないとその尊さが実感できない。
しかし壊れてしまってからではどうしようもない。
前回のエントリー「薬の副作用」の事でも思うのだけれど、どの道のプロに相談するにせよ一方的にいいなりになるのではなく、必ず一緒に考えるべきである。
それを聞き入れぬ威圧的な態度をとっては絶対にいけないと思う。
また、数分のコミュニケーションで全てを把握することはできない。
先日も、坐骨神経痛の患者さんの具合が、漢方薬や補助食品などを色々駆使しても一向によくならなかったのが、あるときふとした会話の中で、痴呆症のご主人様との生活でのご苦労とストレスが甚だ強い事がわかり、ストレス対策を漢方でも重要視したところ、痛みが楽になっていたったという事があった。
人それぞれ生活環境は異なるし、おかれている状況も違う。
病気だけをみていると、なぜ具合がわるくなるのか、体や生活、性格などじっくりとコミュニケーションをとってみないと分からないことが多い。
話が大筋をそれてしまったけれど、日本の自然環境もあっという間に中国の大気汚染の影響を受けかねない。
有害な雨は作物が育つ土壌を変えてしまう。
生きとし生けるものの命の水を汚してしまう。
水に生きるものの生態系も変わっていまう。
気づかぬうちに色々な有害なものを口にする事になる。
やがて様々な病気が増える。
現在でさえすでに、日本人女性の母乳中ダイオキシン濃度はベトナム人女性よりも高い。
こういった事実を知るべきである。
ますます「解毒」が大切である。
特に輸入食材に頼り切っている日本人は化学物質（農薬）の汚染がひどい。
先日の「牛乳」に関するエントリーで酪農家の方々のバッシングのようにはしたくないと願っているのだけれど、ブランド野菜などに方向転換はできないものなのだろうか。
農水省などには、こいった国内生産の野菜や穀物の事業にもっと注力すべきなのではないだろうかと思う。
食べ物のの自国での自給率が今や５０％を切っている先進国は日本だけである。
このままでは、災害、もしくは戦争などが起きた時に、すぐに食糧難になってしまう。
今おきたらもうどうしようもない。
今すぐにでも着手すべき大きな課題と思う今日このごろです。
子供達に罪はない。
未来の日本人を絶望のふちの陥れてしまうようなことにならないように。
やはり「解毒」が絶対に必要な時代である。
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