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不妊治療のご参考に 黄体期のお体と漢方の生体観

たとえ受精卵ができたとしても着床しなければ妊娠はできません。
着床のしやすさには黄体期の子宮環境がいかに良いかが大きく影響します。
黄体期は受精卵を迎えるにあたっての、体側が準備をする大切な時期なのです。
着床しやすい子宮環境は、いかに良い子宮内膜を作れるかにかかっています。
暖かくて栄養満点な子宮内膜が理想的です。
理想的な子宮内膜を作るためには、子宮を温める力「陽」と、子宮内の栄養源「血」が充実しているかが鍵を握っています。
生理はほぼ1ヶ月前後の周期でくるわけですが、子宮内膜を作り、受精卵が無ければ月経期に子宮内膜を全て洗い流し、次の黄体期にはまた新鮮な子宮内膜を作る、という事が続くのです。
このようにただでさえ消耗が多い中で、黄体期に良い子宮環境を毎周期作り続けるのは至難の業なのです。
漢方では月経周期が続く中で自然と消耗する「陽」や「血」を養う事を重要と考えます。
現代では結婚年齢や出産年齢の高齢化にともない、妊娠しやすいお体を保つためには、漢方薬による「良い子宮環境作り」の必要性が益々高くなってきております。
温める力(陽)が不足すると
・朝起きるのがつらい
・冷え性 暖かいものを好む
・低体温 高温期が低い
・精神的に不活発 うつ傾向
・頻尿 夜間尿
・生理痛
・生理が遅れがち
子宮内膜の栄養(血)が不足すると
・爪が割れやすい 軟弱
・唇が荒れやすい
・肌荒れ 乾燥肌 敏感肌
・髪の毛がパサつく 切れやすい
・お肌がくすみやすい
・不眠 多夢
・不安感が多い
・足がつる 筋肉がピクピクしやすい
人工授精など不妊外来にて長期間治療されている方々の場合、この着床する力「良い子宮環境を作り出す力」が弱っている方がとても多い事に気がつきました。
お体自体が弱っているのに立て続けに排卵誘発剤を使ったり、何度も受診をし、精神的にも負担が大きければ、人工的に受精をさせて子宮に受精卵を戻したところで、非常に着床しにくい状況であることは間違いありません。
非常に確率の低い中での治療となってしまいかねません。
流産を繰り返しているかたなどは、特に子宮環境を良い状態に保つ力が弱いと考えられます。
出産年齢の高齢化に伴い、よりお体の状態を良い状態にすることが忘れがちになっておりますが、より必要性は増しています。
どんな療法を取り入れるにせよ、ぜったいに外せないのが、その治療を受けるお体を充実させることなのではないでしょうか。
おそらくはこれは単に食事により栄養を取ればよい、というものではないのです。
機能を高めるために必要な事があります。
おそらくは漢方が最も得意としている分野なのではないかと思います。
そう確信をしています。

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不妊症 女性の健康
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