粘膜からみた慢性的 「便秘」「下痢」
便とは粘膜細胞がはがれおちた垢である。
その量が少ないから便秘になるのである。
腸粘膜の表面積は小腸だけでテニスコート1面分(約270㎡)。
身体のすべての粘膜の表面積を合算すると400㎡もあるそうです。
その粘膜の中でも腸の粘膜細胞は
健全な肉体であれば数日の寿命で次々に生まれ変わっている。
だから垢といっても数百㎡からでる垢だから大量になるのだ。
このイメージができていないと
便秘の根本的な原因がつかめない。
まず便秘は、
腸粘膜細胞の生まれるスピードが低下し、
粘膜再生のターンオーバーが弱弱しく、
便自体の総量が減った結果で発病している。
表面の粘膜細胞の新陳代謝だけが低下するはずはなく、
腸を動かす(蠕動)平滑筋の能力も低下する。
お腹が張るのはこのサインです。
では下痢は。
慢性下痢の場合は粘膜の細胞が生まれ変わるどころか休止状態にある。
さらには粘膜表層の細胞がやせてきて表面に隙間が多くなる。
表面層の隙間は外敵の侵入を容易にする。
隙間を埋めるべく粘液を分泌している状態が泥状便(軟便)を悪化させる原因である。
水様便や出血は、
隙間が大きくなりすぎて外敵が侵入しまくっている状態。
洗い流すべく水が流出する。
便秘も下痢も慢性的となると、
水分補給や運動によって治るレベルの疾患ではなくなっていく。
細胞の成長を促進するために必要なありとあらゆる手段をつかって
全力で治療のご提案を行います。