水と便通
水を飲むと気持ちよく便通がつくというならそれでよいのだけれど、誰でも体の状況を考えずにむやみやたらに水を飲むというのはいかがなものかと思う。
水分を取りすぎて小便が近くなったとします。
頻尿では水の流れは明らかに大便から尿へと行くものが増える。
これが長期に渡ると場合によっては大便が硬くなってしまうことがある。
大便を潤すはずの水分が小便から出てしまったと想像されるとよい。
水を飲めば便が潤うという短絡的な考え方は的を得ていない。
そもそも便の潤いは、
便を構成する内容成分が保水している量による。
①粘膜細胞の死骸そのものに含まれる水分。
②腸内細菌の死骸に含まれる水分。
③食物残滓(のこりかす・食物繊維)が保水している水分。
あとから水分を飲んだから①、②、③が急に増えることはないのです。
それに飲んだ水分はほとんどが小腸にて吸収される。
水分だけで肛門にまで到達するなんてほとんどないのだから。