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漢方たなうぇぶ>GOブログ>未熟な腕 今思えばあの時

未熟な腕 今思えばあの時

LOWRIDER閉店の余波。
mixiでも騒がれているようです。
単にアパレル好きな人もいれば、
音楽性に共感する人、
その他アンダーグラウンドカルチャーに共感する人、
などなど様々であろうが、
きっかけはどのようなつながりであろうと、
深く関わっていくと新しいことが見えてきます。
ひょっとしたら私は、
変容したものの一人なのではないでしょうか。
ね、MARBOさん?
本日のLOWRIDERサイトにこんな言葉がありました。
人は死ぬ 必ず死ぬ 絶対死ぬ
死は避けられない
この避けようのない
”死” 
をどれだけ深く自覚できるかで
その人の生きざまは
全く違ってくる
すべてのものには
終わりがあるんだという
”智彗”を身にまとうことに他ならない
死への恐怖と同時に
傲慢さも消え
やがて心に
平安がおとずれる

この頃、
風邪が流行っています。
生暖かい気候や、
寒暖の差により、
良くなったかな、
と思うとまた悪くなる・・・。
そんな方が多いです。
動きが激しすぎて、
私には感じとれないほどです。
私も未熟な腕で、
自然界に存在する動植物の生薬の力を借り、
皆様のお悩みにどれだけ対応できるか。
これが現在の私の方術家としてのライフワークであります。
人の生き死にに関わるような、
そんなリスキーな治療に日々関わっていると、
この頃痛感します。
果たしてここまでして大丈夫なのだろうか、
と内心は不安でもあります。
ただ、
今まで学び体感したことで、
精一杯、
毎回毎回真剣勝負をする以外にありません。
お役にたてることなのであれば・・・。
今も、
このブログを書きながら祈っています。
良くなって欲しい、
また元気になってご来店していただきたい、
そう思う方々の顔が浮かびます。
この所、
そのような患者様との関わりが増えているのです。
感染症は、
病状の進行や
治療の行方によって
究極の状態になれば、
生死の境をさまようことになります。
お医者様に権威があるとするならば、
それは人の死に関わることが
とても多いからであろうからだと思います。
究極の状態に陥った患者さんに、
救いの手を差し伸べることが、
できるのはお医者様であります。
薬局という医療機関の段階でできる軽いとは言いたくはありませんが、
軽医療にかんしての究極のものが漢方であろうと思っています。
私の腕では、
家庭でできる医療の限界を推し量ることが、
まだできていないように思います。
私という一個人の方術家といってよいのかは分かりませんが、
私という漢方の勉強をしているものが、
これ以上は限界であるという線引きができていないのかもしれません。
患者様に結果として無理を強いているように思います。
反省をし大きな過ちを犯さないようでないといけません。
歴史上の名医と呼ばれる方々は、
方術家として大家となる発展途上で、
おそらく究極な場に何度も遭遇し、
時として力足りず人の死に何度も
関わってこられたのであろうと思います。
心を痛め、
自分を悔い改め、
その危機感が一層勉強へと駆り立て、
腕を上げていくのであろうと思います。
できることならば、
治療を中心とするのでは無く、
体調を崩しにくい丈夫なお体を作り上げるお手伝いをするのが
本来は理想なのであります。
しかしながら、
それが簡単な事なのであれば、
これほどに体調が悪い方が
多くなるはずがありません。
また、
少し体調がよくなったところに、
油断や隙が生じてしまいます。
どんなに悪くなっても
治してあげられるなんて、
無理であろうと思います。
油断や隙をつくらず、
病気が癒えてから
好きな事をしていただくよう、
皆様にもご理解を賜りたいと存じます。
完全に復調するまでに、
ご無理をされないようにしていただきたいのです。
何故この患者様の病状は悪化していくのであろう。
その疑問と常に真摯にむきあっていき、
諦めず寄り添っていくしかない。
汗なく悪寒し発熱。
その前に下痢をする。
太陽と陽明とが一緒に病んだ感冒は、
必ずひとりでに下痢をするものである。
表の塞がりがひどいために、
熱が陽明にまで入り下痢を起こすのである。
傷寒雑病論 太陽病脉証併治中第六より
適切な処方を選ぶには、
病の変遷を把握しなくてはならない。
体の自然の、
流れがあり、
基本的には
現代の人も、
古人も、
大きくは変わらないであろう。
漢方は薬ありきではなく、
体に現れるサインありきである。
それがもっともっと見極められるようでなければ、
薬を扱うべきではない。
自分にとっても戒めとしていきたい。
そして、
生薬、処方の特性を、
より深く研究するべきであろう。
それには、
沢山の古典を広く浅く読んでいては、
簡単に臨床の場で応用するのは
困難であろうことは必至であります。
生薬の育つ気候風土や、
生えかた、
なども把握していかなくてはいけません。
それを知っているか否かが、
究極の病状となっていった際に、
差となるわけです。
嗚呼。
予防医学の大切さ、
食と自然、宇宙の大きな流れの把握、
といった根底のサポートの必要性を痛感しています。
未熟でごめんなさい。
がんばります。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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category:
感染症(風邪)
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