GOブログ

治療方針

お薬、漢方、健康のお悩み
お気軽にご相談ください。

046-261-1380

10:00〜19:00
定休日:日曜・祝祭日

メールでのお問い合わせは
こちら»

  • Twitter
  • Facebook

漢方たなうぇぶ>GOブログ>月経期の女性のお体

月経期の女性のお体

月経周期を漢方の陰陽生体観で考えた場合、月経期は陽から陰に大きく転換する時期です(高温期から低温期)。
月経前と月経中では大きく体調が違うことでも分かるように、この時期体の中では激しい変化が起こっています。
毎週期ごとに受精卵を迎える準備をしますが、受精していない場合は子宮環境をリセットします。それを毎周期欠かさず行っているのが月経期なのです。
具体的には、生理前にあたる排卵後の黄体期には、受精卵ができた場合に備えて、子宮内膜という受精卵を育てる為の栄養満点なフカフカのお布団を作ります。
お布団だって万年床ではペッタンコで、ジメジメして、汚れていきます。
子宮内膜も同じで、古いものを使いまわししていては、受精卵も困ってしまいます。
そこで、人の体は折角作り上げた子宮内膜を、毎周期ごとに捨てて、新たに作り直す、ということをし続けています。
月経期は、大量の血液で、使わなかった子宮内膜を洗い流し、子宮内をキレイにする大掃除なのです。
古い子宮内膜を残さないように根こそぎきれいにする大切な時期なのです。
汚れを次の周期に持ち越してしまうと、子宮内が汚れているため、受精卵が着床しにくい状況を作りかねません。
だから、月経期というのはとっても大切な時期なのです。
月経血にはお体の現状が色濃く反映されます。
しかし最近の生理用品の性能は著しく向上したため、塊ができていても小さなものや柔らかいものであれば全て吸収してしまうほどです。
トイレで排出した血液など、毎周期きちんとご自身の月経血を確認しておくことが必要です。
確認のポイントは、期間・量・色・質の四項目!
月経血の不調があっても当たり前だと思っている方が多いようですので、いったいどんな月経血が正常なのかを知り、改善のためにどのような事が必要なのかを知ることが必要です。
子宮内の汚れを月経期にキレイにできないと、次の周期に排卵や受精卵の着床がしにくい子宮環境となる原因にもなります。赤ちゃんができやすい体を作るためには、スムーズで浄化力のある月経期が必要なのです。
チェックポイント!
�@期間
 短すぎても長くても駄目、5日ぐらいがベストですね!
�A量
 60〜120ccなんていわれていますが、量を測るなんて不可能に近いです。
 そこで、いつの時期に量が多いのか、という事と、
 今までの周期と比べて量がどの位なのか、という感じでみていくことが必要です。
�B色
 やや暗い赤、というのが正常な色です。
 鮮やかな赤でもだめだし、黒すぎてもダメ。
�C質
 やや粘り気があるぐらいが理想です。
 サラサラすぎても、ネバネバしすぎてもダメ。
 ボトってトイレに痰のように塊が落ちるとか、シャーってお水みたいに出すぎてしまう、というのはあまりよろしくありません。
 当然塊がでるのはよくありません。どのような血液が出ているかをきちんと確認しましょう。
注:基本的に月経血の確認をする時は、最も血液の多いときの状態を確認してください。
更に臭いや、血液の温度、お腹の痛み、お腹の冷えや熱などの感覚、など、月経期に現れる症状は様々。
できるだけ事細かに確認してください。
自分の体を知ろう!
スムーズで、浄化力の充実した月経期は、妊娠しやすいお体を作るためだけではなく、元気でキレイなお体を保つためにもとっても大切な期間です。
この時期に無理をしたりはくれぐれもされないようにしてくださいね。