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出産ラッシュの後には乳児湿疹のご相談が増えます

出産のご報告があった後の半年から1年ぐらいは「乳児湿疹」のご相談が増えます。
今週はまさに「乳児湿疹」のご相談が一日に3件ある日がありました。
乳児を育てるママさんは新米ママさんです。
ほとんどのママさん達は、大切に愛している我が子を「自分が守らなければ!」の一心、強い責任感によって、一刻の猶予もなくすぐに治してあげたいと願います。
それはごくごく自然な事です。
そしてつぎには「自分のせいである」という思考に発展して行きます。
現在はインターネット一つあれば、瞬時に世界中の情報を得る事もできます。
乳児湿疹が汗疹(あせも)や脂漏性湿疹、アトピーであるという、病気の状態や原因については、どなたでもすぐに調べはつくでしょう。
それを見ればなおの事、このような思考パターンに陥ります。
1、母乳は母の血液である。
2、ママさんが食べた物が血液になる。
3、ママさんが悪い物を食べたから、それが子供の口に入って、子供が皮膚炎になった。
という思考になります。
ママさんは、自分をどんどん責めます。
確かに、このような原因と結果、つまり因果関係を道筋にすれば我が意を得たりと思う人もいるかもしれません。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
私が接したママさんの中には、マクロビオティックを一生懸命に取り入れて「正食」の道を頑張っても、乳児湿疹が発症したお子さんもおられます。
陰陽の食材の選定が悪かったのでしょうか。
医療や情報は、時に「悪者探し」にとりつかれます。
赤ちゃんは大人の体と同じではありません。
皮膚の形成だって、内臓の消化吸収だって、粘膜の代謝だって、骨代謝だって、大人とは違います。
どんどん成長して、変化の真只中にいるのです。
「今できる事にベストを尽くす」事として、悪者を探しでママさんを傷つけるような事だけはないようにしてほしい。
だってストレスいっぱいのおっぱいを、赤ちゃんが飲む事になるのだから。
美味しいおっぱいはどうしたらできるかな?
人それぞれの体質や環境に合わせて一緒に考えてみましょう!
ステロイド剤は使いたくない、というのも構いませんし、早く治してあげたいので使うもよし!です。
甘い物や加工品ばかりを食べていたとして、それが気になる時は止めるもよし、体力が追いつかずにお料理ができなければ助けてもらうもよしです。
良い悪いはないのです。
選んだ事は決して間違いではないのだから。
喜多川 泰さんの「おいべっさんと不思議な母子」という新刊。
おススメです。
お昼にご飯を食べる時が僕の大切な読書タイムなのですが、喜多川さんの著書を読む時はいつもランチタイムに涙を流して本を読んでいます。
何が大切なのかを改めて学ぶことができました。
ママさんが一生をかけて、傷一つないお子さんを育てる事が本当に大切ですか?
失敗は小さいうちにいっぱいして、親子ともども沢山学んでいきましょう。
私ごとですが、リレーで転んだ傷すら僕にとっては「勲章」となっています。
ご自分のお子さんの「治癒力」を信じてみてはいかがでしょうか。