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人間の命

父の趣味で年間購読している「風の旅人」という雑誌がある。この雑誌は近年まれな質の高い雑誌と評判だ。写真の美しさといい、表紙のデザインのよさといい、紙質の良さといい、こんなに贅沢な雑誌は他に類をみないのではないだろうか。
この雑誌の巻頭言を書かれているのがかの白川 静先生なのである。
最新号(15号)の特集は「人間の命」について。
「人間の命」についての白川先生のお考えの一端に触れることができる。
我々現代人にありがちな、もってしまいがちな、そんな傲慢な一妄想と、この世界や自然と生命の調和の偉大さと、そのギャップについて考えさせられる。
日本では自殺者が年々増えている。
河合隼雄先生の「ココロの止まり木」という本にも中高年の自殺について書かれてている。
私自身も仕事柄、ココロの事をよく考えるようになったし、自分自身もこれまでに紆余曲折を経て現在に至る中で様々な経験をしてきて、それでも足りない何かを感じていました。その足りない何かというのはものすごく大きな事で、何が足りないのかも、どれぐらい大きいのかも自分自身が分かっていないから始末が悪いのです。
様々な人たちと接する立場であるのに、あまりにも漠然としていました。
何をすればよいのかいつも焦っていました。
そんな時自暴自棄になってしまい、全てを投げ出したくもなりました。
あまりにも漠然とした何かに押しつぶされてしまいそうだったのです。
そんな中に、少しずつ光がさすような、自分を楽にしてくれたのが、考える材料を与えてくれたのが、少しでも考えられるようになってきたのが、おそらく様々な「本(書籍)」なのではないか、と最近思うのです。
私の読書量など本当にたかが知れているのだけど、それでも本の良さに気がつくまでの自分と、そのよさに気がつき始め乱読をしている現在の私とでは、まさに別人のような気がしてならない。
そのことに早く気がついた人をうらやましいと思う私がいる。
なんでもっと本を読まなかったのだろうか、と後悔する自分がいる。
人の命や、自分自身のこと、大自然のことなど、考える事を知ってから視野が少し広がった。
まだまだだけど、ちょっと見え方が変わってきた。
この自分の感覚を文章にする能力がまだ私にはない。

category:
ごう先生の独り言
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