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五苓散→むくみ 順序がちがいますよ

厚生労働省の指導にも、漢方薬は漢方の生体観や独自の診断法に基づいて、薬を選ぶ事という注意事項がまず大前提にあります。
メディアに出る人は、誤解のないように細心の注意が必要だと思います。
漢方薬は正しく使うことができたら副作用はほぼ皆無であろうと思います。
だけれど、使い方を誤れば体の調子を崩すことは間違いない。
以前、「小柴胡湯」で重篤な肝障害や間質性肺炎による死亡例や多くの副作用例が報告されたのも、漢方的な診断方法を体得せず、病人の体力を推し量る感覚や、症状の見極めができぬまま乱用したことに原因があり、使う者の問題もさることながら、薬を提供するメーカーの情報提供不足も否めない。
本日だけで十人近い方から「五苓散はありますか?」という処方のご指名が相次いでいる。
「むくみ」が治るとテレビでみたので試してみたいとのこと。
この処方は一般のドラッグストアにも売っているので安易に手に入る処方である。
だから「五苓散」が「むくみ」に効くらしい!といって飛びついて買っている人が多いのではないか・・・、と不安になってきた。
最近のメディアに泳がされてしまう日本人は、「五苓散」が「むくみ」に効くから試してみる、という順序でしか考えていません。
しかし、アナタの「むくみ」には何が一番最適なのか?という風にまず考えないといけないのではないでしょうか。
体調を崩すのは自業自得としても、「五苓散」ほどのスバラシイ薬が、使い方を間違える人が急増してその名に傷がついてしまう事も心配なのです。
へんな言い回しだと思われるかもしれませんが、これも以前「小柴胡湯」というスバラシイ処方の名に傷がついたことと全く同じ要素をはらんでいるからです。
「五苓散」は胃中の水分代謝能の異常を主として、そこから様々な部位に伝播した水分代謝能の異常に使う処方です。
具合が悪くなるまでの経過が大切なので、こういう処方!と簡潔に説明する力が僕になくてスイマセンが、僕なりに小さな脳みそをフル回転して説明に試みてみたいと思います。
この内容に加筆訂正をしてくださる博学の諸先生方がいらっしゃいましたらぜひコメントお待ちしております。
まず特徴的なポイントとなる症状があります。
・汗が出る
・咽が渇いて水分を飲んでしまう 飲んでもなかなか渇きが癒えない
(注:渇きが癒える人は水分代謝能が正常に機能しているので病気ではなく五苓散のお世話になることはありません。)
・小便が出ない
・熱っぽい あつがる
この症状じたいがまずちょっと異常ですよね。
だってめちゃくちゃ咽が渇いて水分をがぶ飲みしているのに、おしっこが出ないんですよ!
このバランスの異常が特徴ではと思います。
発汗というのは、漢方の世界では体の解毒治療法の一つです。
汗が出ていても治らないこと自体が一つの異常症候です。
これらの症候を踏まえた上での「むくみ」であれば、「五苓散」がよく効くでしょう。
しかし、これら全てを満たす「むくみ」をこの晩秋の時期に呈しているひとが、特にこの関東圏にどれぐらいいるでしょうか。
陽実症の水毒を去るのに用いる薬です。
(表が解していない人で)
弱っていたり、冷えがきついような「むくみ」に対して使うお薬ではまずありません。
水気をさばき、「むくみ」に使う処方は数え切れぬほどあります。
有名どころで、玄武湯(眞武湯)、腎気丸(八味丸)、茯苓甘草湯、当帰芍薬散、苓姜朮甘湯、・・・などなど様々なお薬があります。
漢方に限ったことではありませんが、薬の名前から入るのではなく、自分自身に合っている薬は何なのか、という目線で薬を選ぶことが最低限として必要で、漢方を試してみたいのであれば漢方の勉強を一生懸命にしているその道のプロに選んでもらうべきだと思います。
なぜなら、選択方法が西洋医学的な判断法とは大きくことなり、全体観を大切にする医学だからです。
限局した考えでは漢方薬を選ぶことはできません。
ご参考までに。
自分に使ってみた漢方薬でよく効いたのでご紹介してみたいと思います。
先日の日曜日、趣味のサーフィンを楽しむために片瀬~鵠沼に行ってきました。
足早に過ぎていった台風20号からのうねりが届き、正午近い干潮の時間に近づくにつれ、僕の体力と技量では沖にでるのが段々と困難なインサイドのダンパーやスープが激しくなってきました。
波を超えていくのに勢いをつけて、ドルフィンスルーを試みた際に自分が前傾に突っ込んでいく姿勢と、波によってボードが浮いてしまう力とのバランスが疲れてきて取れなくなり、顔面をサーフボードに強打してしまいました。
ロングボードの大きな浮力がガツンと顔面にきたので、一瞬クラっときました・・・。
みるみるうちに唇の上が腫れてきました。
正直歯がもげたかと思いました。
でも波のサイズがあったので、顔面を腫らしながら波乗りをその後も少し楽しんで(フラフラでしたが)、駐車場へ引き上げてきて自分の顔が車のウィンドウに映るのをみて、少し引きました・・・。
結構腫れて河童みたいになっていたのです。
明日の営業の際、お客様達からどうしたの?といわれること間違いなしの状況でした。
そこで僕がまずとった行動は、中国雲南省で栽培している薬用人参の一種「田七人参(でんしちにんじん)」が配合されている生薬剤を服用しました。
一日の服用で腫れや痛みもひいております。
現在二日目に至りますが、気持ち腫れがあるかな、という程度で痛みもなく過ごしています。
漢方の救急薬にも即効性があるということではないでしょうか。
予後が悪化せぬようにもうしばらく継続します。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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