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漢方たなうぇぶ>GOブログ>ありがとうございます

ありがとうございます

一生懸命お薬をお選びした。
証を見極めるために色々なご質問をした。
お話も色々お伺いした。
それでも私の力など到底及ばないことが、人の体にはたくさんある。
実際はそのほうが多いのかもしれない。
無力感に苛まれることもしばしばなんです。
「早く良くなっていただきたい一心で」
思い入れが強すぎると冷静に薬を選択することができなくなるのかもしれない、なんて思うことがある。
でも、思い入れなくしてご接客ができるような性格は持ち合わせておらず、熱くなりすぎないように心をセーブするのが少し大変な時もある。
お客様に問診をしてお薬をお選びする時は真剣勝負・一発勝負である。
判断に迷うこともある。
未熟なだけに何度も何度も症状を確認している。
私自身、現在胆虚なのだろうか・・・。
そんなジレンマの中で喘いでいる時、患者様から「先生は胃腸が弱いんだね。体を大事にしてくださいね。」といっていただいた。本当にありがたいお言葉でした。
ご高齢なお客様で今まで色々な漢方医や漢方薬局でお薬を飲んだご経験のある方なので、漢方の知識にも精通されている。
その患者様のほうが脇腹(足の付け根あたり)の痛みで苦しんでいるというのに、薬を選ぶのに悩んで唸っている私の方を心配してくださっている。
結局いまだにその方の症状を楽にしてあげることができていない。
漢方薬で全ての症状をすぐに楽にする事など到底できないのかもしれない。
でも、楽にするための方法を考えることができるのであれば挑戦する価値はあると思うのです。
治すとは治めること、五木寛之さんもおっしゃっている。
体の状態が悪化すれば再び病は顔を出すのだ。
治療はあくまで治める(おさめる)だけであり、予防や養生に重点を置くことことが本当の意味で治ったといえるのではないだろうか。
体調がよいときのお過ごし方の方がいかに大切か、という事なのです。
私が実際そうしております。
お客様がいわれたとおり、私は幼少の頃より胃腸が弱かったのです。
だから、なるべく胃腸がよい状態を保てるように日頃から服用しているお薬があります。
予防と養生に勝る医学はありません。
病気になった時はそれなりの理由が必ずあります。
具合が悪い時はそれなりのお過ごし方が必要です。
漢方薬を飲んでいればあとは適当に過ごしてよいという事は絶対にありません。
食事・睡眠・休息など病気によって最適な事をするべきなのです。
冷えによる生理痛があるという女性が、生足でミニスカートをはいていては、やっぱり生理痛は治しにくいといわざるをえません。
薬を選ぶことだけが私の仕事ではなく、漢方の生体観や薬という手段をこうじてお体のケアのマネージメントを一緒に考えるのが私の仕事なのだと、改めて気づかせてくれたお客様に感謝してやみません。
本当にありがとうございます。

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ごう先生の独り言
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