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12月30日(木)〜1月5日(水)

 

寒波と運気学説

中医学を学ぶものは「運気学説」を学ぶことを推奨されます。
あまりにも複雑なため、現在では本場中国でも教えることができる人がいないとか。
本質的なスキルの伝承が困難になってきている模様です。

私はまだまだ浅学ではございますが、下手の横好きで「運気学説」に興味があり毎年の運気をコツコツ読み解いております。

 

「運気学説」は中医学が使うモノサシの中でも最も複雑なものです

・医学
・十二支
・十干
・陰陽学説
・五行学説
・精気学説
・古代の宇宙論(渾天説)
・古代の天文学
・古代の気象学

東洋医学の重要な「世界観」で、天地の気は「五運」と「六気」という2つの大きな法則に従って動いていると考えます。

「運気」とはこの複雑な交わりのことです。
世界を支える大きな気の流れを読みとく術なのです。(1)

「天人合一」
中医学では人も「世界の大いなる法則」に支配されていると考えます。
医療に携わるものは「世界の大いなる法則」を学ぶ事が重要なのです。
「運気学説」を駆使しないと、なぜ具合がわるいのかの説明がつかないのです。

年の瀬のこの慌ただしいときに、わざわざ「運気学説」というややこしい話を持ち出したのかというと、都心でも45年ぶりの寒さを記録し、各地で観測史上最強の寒波が来ています。

これを「運気学説」で説くと、本年の中運「辛丑(水運不及)」と、六気の「主気」と「客気」を読み解くと「寒波」や「豪雨(豪雪)」の予測ができます。(下図が本年の運気図;作 田辺 豪)

太陰湿土司天・太陽寒水在泉の年は、前半年は司天の湿気が、後半年は在泉の寒気がきて寒湿に攻められ内外の気が作用しあって淫邪が働き、寒湿の淫邪は脾を傷め、脾の体液代謝機能が弱くなり、湿邪が出口を失って阻止されるので、筋肉の陽気がのびのびと交流しなくなり、体が重く、だるく、手足が無力になります。
水は湿を流布し、湿邪が重く濁り下に沈み、下肢の甲が浮腫んで痛むこともあります。
湿は脾を傷め、脾と胃は表裏の関係にあり、胃気が下降しないために嘔吐する。
また脾気が上昇しないため下痢をする。
嘔吐下痢から霍乱病にもなる。
中気が塞がって痞満となり、上腹部腫満する。
四肢に湿邪がこもると陽気の流れが妨げられ、手足の冷えや痙攣拘急が生じ、脚下部が痛みやすくなる。
寒邪は腎を傷め拘急するので下腹痛、腰痛が生じ、腰を曲げたり動かしたりすることが困難になる。(2)

寒波と豪雪、つまり「寒湿」の邪が強いので、できるだけ外出をひかえ家にこもるとよい、と記されています。(3)

 

頭痛や嘔吐、胃腹痛、下痢、食欲不振、めまい、腰痛、神経痛などのご相談が増えています。

辛いので受診をしたが異常なかったという方も多いです。

漢方薬では温め、湿をさばく、呉茱萸や乾姜、生姜、肉桂、炮附子、人参などを配合して対処します。

来年(1/20以降)はガラリと「木運大過」へと移行します。
それまでは気を引き締め「寒湿」から身を守りましょう。

当店をご贔屓にしてくださった皆様、ありがとうございました。

良いお年をお迎えくださいませ。

 

Reference

(1)小金井信宏(2009)「中医学ってなんだろう」東洋学術出版社

(2)程紹恩(1988)「運気論入門」たにぐち書店

(3)小曽戸丈夫(2006)「運気」たにぐち書店