近頃、海外から日本に在住するようになって、鼻炎が発症し何年も苦しんでいるという人からのご相談が増えています。
アジア圏の人が多いです。
日本の風土、植林による偏った植物相などが影響しているのでしょう。
市販のアレルギー薬を服用されても、思うような効果が得られず苦しんでいる人も多いです。
そんな時は漢方薬がおすすめです。
漢方薬には選び方があります。
noteというWebサイトに花粉症の記事を記してみましたので、ご興味や関心がございましたらご一読ください。
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花粉症ついでに、私の臨床経験談を一つ。
花粉症であろうとなかろうと、花粉が飛散する季節は他の時期よりも大量の花粉を私達は吸い込んでいます。
吸い込んだ花粉は、肺の大食細胞などが食べることで(貪食作用)分解をしています。
分解には多大なエネルギーが必要になります。
このエネルギーの損失があるため、普段の時期よりも体調が優れず何かと不調を感じるというご相談が、春は特に増えます。
「花粉の影響」を私は今まで過小評価してきました。
そのため、例えば胃腹痛の相談があったとしても、花粉の影響を考慮には入れることができませんでした。
するとどうなるかというと、一般的な胃腹痛の治療では良くならないという事例が増えてきます。
今年はたまたま花粉の飛散量が多めだったので、花粉の症状プラスで他のお悩みのご相談というケースが多く、花粉の治療を取り入れつつ、お悩みの治療を行ったところ、回復率が高まったり、花粉が飛散している間はどんなに治療しても回復しなかったのが、花粉の飛散量が激減した途端症状が良くなるとうケースが相次ぎました。
この感覚は、おそらく教えてもらうことではなく、経験から得られるものなのでしょう。
今でも「外感病」の治療は、病因と病機を考える上でとても重要だということなのです。