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子宝の漢方薬

日曜日に瓊玉膏(けいぎょくこう)という漢方薬の勉強会に出席してきました。
このお薬は豊臣秀吉が朝鮮へ出兵した際の朝鮮の皇室医であった許浚(きょしゅん)という医師が書いた東医宝鑑(とういほうかん)書物の一番最初にでてくる有名な漢方薬です。
韓国の廣東製薬という製薬会社が約40年前に最高の原料と当時の作り方を忠実に再現するという手間ひまをかけて作られたこだわりにの漢方薬です。廣東製薬製の瓊玉膏はとっても質がいいんです。
五臓六腑の腎を養い精(血)を養う働きから、さまざまな治療や予防養生の基礎に使う滋養強壮薬としては最高のものです。
よって、治療にはもちろん使いますが、日ごろから続けておくことで、健康維持増進や大人の場合は老化予防、小児の場合は発育促進によいことで知られ、古より皇族や貴族など一部の上流階級の人達ぐらいしか使うことができなかった高貴なお薬だったのです。
腎は生殖をつかさどる本質の臓器であると漢方では考えます。
効能は滋養強壮でも、その裏にはこのような漢方的な意味があるので、腎の精を養う瓊玉膏は男女ともに子宝の漢方薬として基本的に飲んでいただきたいお薬です。
昨日の勉強会でご一緒した千葉の「きれいと元気」という薬局さんのご子息の石井先生も絶賛されていました。
現代日本の出生率がこれほどまでに減ってしまった理由を漢方的に考えると、男女ともに精や血という受精や安胎、出産、産後に不可欠な生体成分が不足しがちであることがいえます。
だれもがモデルさんやジャニーズのタレントさんみたいに、ほっそりとキレイなお体を目指してしまうせいか、はたまた外食や加工食品ばかりを食べてばかりでよい栄養素がたりないのか、それ以外にもおそらく理由はたくさんあると思います。
もっと根の深い問題としては、自然に反して現代の人間は淘汰されるということはなく、どんなに弱い新生児も保育器や救命医療の発展によりお亡くなりになることはほとんどなくなったため、生まれながらにしてものすごく体質的に弱い人が増えているのかもしれません。
戦前、戦後が子沢山だったのは、男女ともに精力が旺盛で、精子や卵子の状態が現代人とは比べ物にならないほどによいものだったのです。
感染症や栄養不足により強いものしか生き残ることができなかった時代背景もあると思います。
現代の不妊治療のほとんどは受精や着床といったことしか見てないので、お体自体の状態のことにもっと注視する必要があると思います。
どんな治療をするにしてもお体をしっかりとする事が基本です。
よい土、よい気候、あることがよい作物を作るうえで不可欠なように、お体そのものをよい状態にする事が、お悩みの解決にもっとも必要なことなのではないのでしょうか。
話は急に変わりますが、花粉症のお薬が効きにくい方が年々増えています。
これも同じことで、ただただ症状を抑えるお薬しか使わず生活スタイルの悪い方が増えているから、お薬が効きにくい方が増えてしまったのではないでしょうか。
もっと強い薬、もっと強い薬、となってしまいます。薬の働きには絶対に限界がありますので、どんな治療も効かないという事態を招いてしまうのです。
つまり不妊症であれ、ほかのどんな病気であれ、畑であり土である、体そのものを元気にすることからはじめないと、結局なにをやってもうまくいかないという悪循環をひきおこすことになる可能性が高くなるのです。あなたのお体(畑)はお元気(よい土)ですか?

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不妊症
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