ニキビや肌荒れをよく繰り返してしまう方へ。
ご存知ですか？「皮膚は内臓の鏡」という考え方を。
このお話はお肌のお悩みでご相談にご来店される方々に必ずご説明しています。
ニキビや肌荒れがものすごく悪くなっている渦中では、悪化の原因に対する適切な治療が必要になります。
悪化の原因とは様々です。
・漢方では病邪（びょうじゃ）といいますが、体に異常な「冷え」や「熱」、「湿」などの病邪が侵入することで悪化する場合。
・暴飲暴食。（ご自身では気がついていない場合も多々ありますが、人と比べてではなくご自身の内臓の消化吸収のキャパーにたいしての暴飲暴食という意味）
・精神神経的なお疲れやご負担。
・性交過多や自慰過多、過労。
・上記原因が慢性化する事でおこる血流の悪化。古血の増加。
などなど
悪化している渦中では上記原因を速やかに判断して最適な漢方薬や食事療法、安静が必要となります。適当に放ってしまうと、どんどん皮膚の状態が悪化して、しみが残りやすくなったりします。まだ大丈夫だろうと放ってしまえばしまうほど治りにくくなって跡も残りやすくなるのです。この場合も最適な治療法を考えますのでお気軽にご相談くださいませ。
ひどい時には誰でも治療に専念していただけるのですが、少しよくなると大抵の方はそこで治療もやめてしまえば予防もなかなかお続けいただけません。そして再発を繰り返してしまうのです。
そうこうしているうちにお肌の質感も色も艶も、だんだんと悪化していきます。
かなり悪化してしまった後では、なかなかきれいな皮膚に回復する事は難しいですし、ものすごく回復に時間がかかります。
そこで皮膚は内臓の鏡という事をご理解いただき予防に専念していただきたいのです。
内臓が弱いままでは、またすぐに皮膚の状態は悪化してしまう可能性が高いからです。
漢方の生体観で皮膚を考える上で絶対に外すことのできないことがございます。
「脾は肌肉をつかさどる」という考えです。
お肌の新陳代謝は脾（胃腸）がつかさどっているんだ、という考えです。
お肌の新陳代謝をよく保ちたい場合には、脾を養う薬（胃腸の元気を保つ薬）が必要不可欠なのです。
（胃腸を元気にするとはいっても消化剤や市販の胃腸薬を使うという意味ではありません。脾の力を養う生薬のことです。）
これがいかにできるかで、きれいな皮膚をいかに保つことができるかが決まるといっても過言ではありません。
キレイなお肌を作り保つ為にこそ漢方を取り入れると良いです！
美肌成分を使えば誰でも肌がきれいになるわけではありません。
ヒアルロン酸だろうが、ビタミンＣだろうが同じことです。
美肌成分がきちんと肌で機能するためには、その成分を肌で有効利用する力が不可欠です。
この「力」というものは検査や目で簡単に見えるものではありません。むしろ感じるものです。
今のご時勢では、食べ過ぎ飲みすぎで胃腸にはかなり負担がかかっているし、ストレスが多いせいで胃腸に響いてしまうし、様々な化学汚染が身の回りにあるし、お肌にとっても内臓にとっても過酷な状況であると言わざるを得ません。
きれいなお肌は若さの象徴です。森光子さんなんてとってもお若いですもんね。
アンチエイジング（抗老化）にとっては、きれいなお肌は若さの象徴なのです。