今回は「頚椎症パート２」です。
太っている人の頸椎症について前回のブログでご紹介しましたが、では特には太っていない、もしくは痩せている人の場合はどうなのでしょうか？
頚椎症は太っている人だけが発症するとは限りません。
太っている人がどうして頚椎症を発症されるのか、という経過の中に実は体型に関係なく発症する原因がきちんと記されています。
ブログはクイズではないので、なぜ太っていない人ややせすぎの人でも頚椎症を発症するのか、という僕なりの考えを述べてみたいと思います。
外傷によるケースは除いて、頚椎の骨や軟骨が変形するメカニズムは「筋肉」にあると僕は考えています。
具体的には、慢性的な「肩」や「首」のコリやハリに起因しています。
そもそも肩や首がこったりはったりするのは、その筋肉に無理や負担がかかっているということが日々あるわけです。
単純に記すと慢性的な疲労やストレスの蓄積が原因だという事です。
高校サッカー選手権大会や箱根駅伝などの中継をみていると、試合中に足がつったり、筋肉が痙攣してしまって、動けなくなってしまう選手の映像を目にします。
冷静に考えてみると、毎日何十キロも走っているであろう選手が、なぜ本番に筋肉が痙攣してしまうのでしょう。普段なら楽々とこなせるであろうボリュームなのに。
そこまでに練習を積み重ねてきた疲労の蓄積か、前日安眠できず疲労が取れきれていなかったか、緊張や入れ込みすぎてしまったか、具合が悪くなる原因が必ずあるはずです。
頚椎症は、ものすごい負担がかかれば短期間でも、それなりの負担であっても長い年月に積み重ねによって、その心や体への負担が起因して、頚椎をささえる周りの首や肩の筋肉が十分に滋養できずひきつり、その影響で骨や軟骨が変形してしまい、ひどくなれば神経や血液の流れを悪化させ、結果としてコリやハリよりも発展した症状へと拡大していったのです。
この発症メカニズムは、ぎっくり腰など他の部位にも同じような事がいえます。
いわゆる痛みを治療するような漢方薬ではないのに、緊張感などストレスへの対応力を高めるような意図で処方を運用して、何年も悩んでいた頚椎症がよくなったというケースも多々あります。
肉体が消耗し、疲弊し、ストレスの多い状況に常におかれていると、頑張って動かしている時にはなんとかなっても、いずれ必要な部位に十分な滋養（栄養・酸素）ができず、それとともに老廃物（乳酸・二酸化炭素）の浄化もままならない状態へと陥れば、筋肉の異常硬直へと発展し、結果として骨や軟骨がすり減り、神経や血管を圧迫し、様々な症状へと発展することが考えられます。
得てして、特に太ってはいない人ややせ気味の人で頚椎症を発症されている方々のほとんどが、大病を患ったり、家事や育児、仕事、遊び、勉強などが忙しいという方がほとんどなのです。
頚椎が変形しているという事実を原因として治療をすすめても、その変形を改善する方法は現実問題としてありません。
しかし、ライフスタイルの中でのお体への負担や精神的な負担を軽くするようなお過ごし方を考え、疲弊した肉体を滋養するような漢方薬や、栄養素材を補給し、しっかりと休息をとると、長年悩んでいた頚椎症にかかわる諸症状が改善していく様を、何例も見てきました。
原因を診立てることは大切です。しかし、そうなったまでのプロセスや、対応策が、ズレていると一向に良くなりません。
頚椎症を発症されている方々のほとんどが、体力以上にお体に無理を強いている人ばかりです。
例
・睡眠時間がとても短い人
・長時間労働
・家事
・育児
・過度な運動
・暴飲暴食　酒　たばこ
・精神的なストレス
・パソコン　ゲーム　携帯　読書　が過度
・房労（性交や自慰過多）
・介護疲れ
・強いないし長期による治療（ホルモン剤　抗がん剤　手術　長期入院）
・精神疲労　怒り
他にもいろいろありますのでこのぐらいで
意外かもしれませんが、当の本人に無理をしている自覚がある人がとても少ないのです。
しかし、自分の力以上に、力をどんな形であれ使っているケースがほとんどです。
病気の発病プロセスに目を向けて、対応策に迷いがなくなったころから、様々なお悩みの治療率が格段に向上してきたと感じます。
自分の体力に見合った量の行動をするように、僕自身にも言い聞かせないと、人とは困った生き物で自らの暴走をなかなかセーブすることができないものです。
これぞまさに「交感神経型」の頸椎症です。
鵠沼サーフシーンのEVERYDAY写真館！　Matsunosuke WEB

僕の愛犬「イタグレ」の「なつめ」＆「あんず」のお洋服を作っていただいてます！
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