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漢方たなうぇぶ>GOブログ>関節の油切れ 漢方では「肝血」の不足

関節の油切れ 漢方では「肝血」の不足

椎間板ヘルニアや脊柱間狭窄症、坐骨神経痛、変形性膝関節症などの関節痛や神経痛を慢性的に患っていると、段々と曲げ伸ばしが辛くなってきて正座などができなくなってくるという方が実に多い事に気がつきます。
このような段階となると足腰の筋力もかなり弱っています。
ほとんどの人が一生懸命に歩いたり、柔軟体操をして、必死に衰えないように努力されていますが、それだけで良いとは言えません。
なぜなら潤いや筋力を消耗するだけに終わってしまう可能性があるからです。
漢方では潤いや筋力は「肝」よりの血によって滋養されていると考えます。
「肝血(かんけつ)」といいますが、これが不足していると筋力は衰えるし、関節の潤滑性も悪くなります。
関節の曲げ伸ばしが不自由になってくるのです。
運動療法だけでは、この「肝血」が消耗しっぱなしになってしまう可能性が高いのです。
ご高齢な方はただでさえ回復力がおちていますし、消耗した「肝血」を再生する力も弱いので、運動療法と必ず一緒に血を養う漢方養生を取り入れていただきたいのです。
これは漢方の体の考え方であって、けっして血液検査で貧血があるという次元のことではございません。
おそらく血液検査で貧血になっている方はほとんどいないと思います。
漢方はあくまで自覚症状が判断基準です。
肝血が不足している方は、関節がポキポキとなったり、筋肉がつったりケイレンしやすくなります。
ひどくなれば爪が割れ安かったり、目がかすんだり充血しやすかったり、髪の毛やお肌がパサパサになったり、不安、不眠、動悸、物忘れ、など体のいたるところに血の不足に関係する症状があらわれます。
検査ばかりではなく、体が発する症状を重要視してみてはいかがでしょうか。
スポーツ選手は日頃から練習や試合で、体を酷使する事ばかりですので、漢方的には不足をおこしやすいと考えます。極限の状態にまで体に負担をかけるのですから、日頃から「肝血」の補給をするような漢方を取り入れておくと故障の予防になります。
出産や手術などで大量に出血した後などは、かなり血が不足している状態となります。
母乳はもともと血液ですので、授乳によっても血がかなり不足します。
妊娠出産や授乳が、関節痛や屈伸不利の原因ともなりますので、日頃から不足しがちな血を補給する漢方的な養生をとりいれることをおすすめします。
血の不足は後々の老化とも関係しますので、漢方による補血という療法は、かなり幅広い方々にお奨めしたい養生法と考えています。