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踵の痛みの方からのご相談増えています

踵の痛みは、整形外科領域でも異常ないと診断される事が多い痛みであるのに、ご本人はとっても痛くて歩くのがつらく、治りが悪いのに、レントゲン撮影などでもほとんど異常のあるかたがいない痛みの一種です。
漢方では「腎虚(じんきょ)」といい、足腰、ひいては生命力、の力の源である五臓六腑の母と呼ばれる「腎」のエネルギー(精:せい)が不足することで発症する症状の一つであると考えます。
踵の痛みが発病する前から、「腎虚」に関連する症状が色々と発病しているのに、現代医学では別々の治療をするがゆえに、結局どれも治りにくいという状態となってしまうのでは、と考えております。
腎虚の症状を以下にざっとですがあげてみます。
・座る時 立ち上がる時
何かにつかまらないと不安
・階段の上り下りがおっくうに
・何もないところでつまづく
・長時間歩くと足が浮腫む
・足腰が重い
・尾てい骨が痛む
・目の下にクマができやすい
・耳が聞き取りにくい 耳鳴り
・歯がグラグラする 歯槽膿漏
・物忘れが多くなった
・最近老けたと感じる
・小便が近い 出にくい
上記症状が色々と発病している方は実に多い。
なぜなら全ての原因は「腎虚」にあるからです。
逆に考えると、上記の症状が一つでも出始めたら、他に記した症状も後々に発病する可能性はかなり高いといえます。
歯の治療なら歯医者さん。
腰や踵、尾てい骨などの痛みには整形外科。
お小水の悩みなら泌尿器科。
耳鳴りやめまいなら耳鼻科、もしくは脳外科、耳鳴り科など。
物忘れ、痴呆(認知症)なら脳外科など。
しかし、これだけ細分化しているのにもかかわらず、上記の症状はいずれも治りはとても悪いものです。
当然といば当然の事なのだけど、
「腎虚」とは老化の事なのですから、じっくりと体を支えるような養生が必要不可欠なのに、その一番大切な支えができているかたがほとんどいないのが現状なのです。
治療する側も、ミクロに細分化をしていく一方で、体の全体観をもっと重要視しなくてはいけないと思う。
このような事は、医療に関わらずありとあらゆるところに現れている。
近くでは木々しかみえなくても、遠くから見ると山としての全体像がみえるように、一歩うしろから全体をみることが今必要なのではないでしょうか。
私は漢方の生体観や五行のような視点が、今必要だと痛感しています。
踵の痛みが出ている年齢層は意外とお若く、40代〜60代の方に多く発症しています。
(意外となどといっては失礼ですね)
それまでにかなりのご無理をされている方がほとんどでした。
ご無理をされることで、生命力をも先に消耗してしまっていると考えられます。
踵の痛みを発症されている方々は実際のご年齢よりも、失礼ではございますが、老けて見える方が実に多いのです。
我々の体に備わる様々な力は無尽蔵にあるわけではございません。
そのご無理は必ず後々に響いてきます。
踵の痛みはすぐには治りません。
なぜなら、発症した時はすでにかなり「腎虚」が進んでいるからです。
腎虚とは、慢性的な負担や、老化によって発病します。
よって昨日今日に原因があるのではなく、大抵が慢性的な経過をたどって発病しています。
先にも記しましたが、
耳鳴り、腰痛、膝痛、足腰の弱り、夜中に小水に何度も起きる、小便の出が悪い、入れ歯が多くなる、物忘れ、などなど、様々な腎虚にまつわる症状が、つぎから次へと発症してくる可能性はとても高いのです。すでに発症している可能性も高いのです。