百の治療より一つの予防。
今日の養生が明日の健康を作る。
女性の体調にはまさにこの言葉がピッタリ当てはまります。
女性は幼少期、妊娠可能な月経のある時期、更年期、閉経以後期と、節目ごとに体調が異なります。
胎児期から幼少期の、発育と体調が、月経に影響します。
月経が不順で重く状態が悪いと、更年期の体調も優れません。
このように、現在の体調が将来の健康を左右するのです。
だから私はこう考えます。
子宝をご希望されている人は、しっかりと生理を整えましょう。（まさに「せいり」なり！）
しっかりとしたお子さんが生まれるように、妊娠中にも積極的に予防と養生をしましょう。
低出生体重児や早産児はできるだけ早い時期から漢方や食事の養生をするべきでしょう。
アレルギー体質や、風邪を引きやすい体の弱いお子さんも、月経不順や月経が重く辛い女性も、更年期障害でお悩みの方も、閉経後に体が衰え老化が早く、体調優れず病気がちな方も、現在の体調をより良くしようと努め漢方や食事の養生を取り入れることが、次の節目に備える最良の方法になるのです。
　
現在の体調がさほど悪くないという方も過信せず漢方を積極的に取り入れて欲しいと考えております。
先月宝島社の女性月刊誌に小泉今日子さんがインタビューで、女性の宝といわれている生薬「当帰」が主成分の「婦宝当帰膠」という漢方を愛用していると紹介されていました。
出会いは通っているマッサージ屋さんで、お茶のように出してくれて、黒糖のように美味しくてお気に入りとのこと。
朝とか寝る前とかに飲んでいるそうで、体も温まりぐっすり眠れ、お肌や髪の調子も良くなったとか。
漢方に限ったことではありませんが、お体のために良いものを上手くご利用されている人は、病気で悩んで飲むのではなく、より体調良く美しくあるための一つの方法として、積極的に取り入れているので、肩に力がはいってないなくていいですよね。
男である僕も、自分なりに取り入れて飲んでいるものがありますが、それを続けようと考えたのは老化が少し早く進んでいると感じはじめたからです。
女性であれば42歳、男性なら48歳辺りから白髪が生え始めると、黄帝内経素問にも記されているのに、この所ものすごく白髪が増えてきたのです。
心当たりがないわけではありません。
20代の後半に強いストレスがあったり、無理をかなりしていた時期がありました。
当時漢方を教えていただいていた師匠にもストレスや安静力を養う処方を煎じて服用するように言われていました。
しかし当時はまだ若く過信もしていたので、ジッとしていられなく夜中にも趣味に熱中して慢性的に不眠不休かつ、スポーツも無理矢理していました。
以上にハイなのにすぐに疲れてしまい、自分の鍛え方が足りないとばかり考えていました。
それがどういう事なのか、当時の学の浅い僕には理解ができなかったのです。
おそらく私のお店にご相談におみえになる方の大半も、活発に動いている時は自分の具合が悪いとは夢にも思っていないでしょう。
しかし、異常にハイになって、誰からも無敵なパワフルさを持っていると評されているアナタは、それが危険な兆候だという事を知るべきです。
話がそれはじめてしまったので元にもどしたいと思いますが、白髪が多くなったのは無理をし続け体調が悪くなった後に、随分と回復してからです。
今では、僕の白髪の多くは無理をしたツケであると承知しております。
まだ、それを示唆してくれた師匠に、またこの頃になってようやくその意味に気がついて僕はラッキーだったのかもしれません。
理論があっても、それが自らの体調不良の原因となっているとは、なかなか理解ができませんでした。
だから、当時はすぐ効かないからと原因は他にあるのではないかと迷いに迷っていましたが、今となってようやく分かってきました。
毎日の消耗と比べ、治療による体力補給が、圧倒的に追いついていなかったという事を。
もっと真剣に続けていればもっとよくなったでありましょう。
後悔しても仕方のないことです。
予防とはいえ薬を飲むことに抵抗感のあるかたも多いかとは存じますが、漢方には妊娠中や授乳中の女性にも良いお薬があり、このような安全性も続ける上での安心感になりますので、真剣に取り入れることをお考え下さいませ。
長文となりましたことをお許し下さい。
最後までお付き合いくださってありがとうございます。
トラちゃん通信⑥
トラちゃんとは当店の目の前にある交番横の空き地に住み着いている猫ちゃんです。
世話をしている人は、きっとその人自身が癒されているのだろうと感じる。
餌をもってきて、餌場を掃除して、トラちゃんが美味しそうに食べているであろうその姿をうっとりと眺めている。しばらくしてその場を後ろ髪をひかれつつ離れていく。
以前のトラちゃんは天気がよい時にしか餌場には現れなかったのだけれど、最近では雨の日にも姿をみせるようになってきた。
雨が降っていてもほんの少しの木陰に身を隠し、ずぶぬれになっているのにしばらくその場を離れようとしない。
大丈夫ですか？トラちゃん。
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