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春一番が吹くと増える 大人は“めまい” 子供は“ひきつけ”

連日の気温差。天気図を見てもへんてこな気圧の変化。風がビュービュー吹き荒れています。雨が降ったと思ったら晴れたり。春の天気は変わりやすいですね。
こんな変化に富む気候の影響が私達の体に及ぼす影響は計り知れません。
私達の体には「恒常性(こうじょうせい)」という、体内環境を一定に保とうとする働きがあることは、折々に書いていることで、当ブログをちょくちょくご覧いただいている方は、すでにご存知の方も多いかと思いますが、体内環境を一定に保つために「自動調節」で行われている「恒常性」によっても調節しきれないほどに気候の変化が激しくなると、体には様々な症状が現れるものなのです。
最近のお天気もあって、ここのところ増えているご相談は“めまい(眩暈)”です。
歩いていてフラフラしたり、ぐるぐる回ってしまったりする場合もあれば、横になっていて揺れたり回ったりすることもあります。
発症されても、症状が続かない場合はあまり受診される方はおりませんが、何回か「めまい」が続くと不安も多くなりますので、脳外科やめまい科を受診されます。
ほとんどの方々は、こういうパターンで治療をしています。
�@めまいが発病して病院に検査に行く。
�A原因と病名が確定される方は決して多くはなく、大半の方は特に異常がないといわれる。
 中には病名が診断される。
�Bメリスロンなどの抗めまい薬の投与開始する。
�Cそれでも良くならない方が漢方薬局に相談に来る。
こんなパターンで私のところにご相談におみえになるまでには、早くても2週間、通常は1ヶ月以上、中には1年とか数年も経っている、なんて方もいる。
めまいのみならず、シビレや耳鳴りなども併発されている方もいる。
色々併発している人はそれだけ体のバランスもかなり崩していることが多く、どんどん治りは悪くなっていると考えるのが妥当であろうと思います。
更年期やそれ以降の女性には春の「めまい」という症状が比較的多い。
ともかく、さんざんこじらせてから相談にご来店されるケースがほとんどなので、とにかく治りは悪い。
検査や病院の治療と平行されて構わないので、できるだけ早くに相談をしていただきたいと思います。
小児の場合は「めまい」という形ではなく、「ひきつけ」や「てんかん発作」のような症状となることが多い。
大半のお子さんは、寝る頃に足の裏が火照っている、手のひらが熱い、体の芯が熱い、という前駆症状がある。
こういうお子さんほど、急に暖かくなる春になると「ひきつけ」や「てんかん発作」を起こしやすい。
大人の「めまい」にしても、小児に多い「ひきつけ」や「てんかん発作」にしても、どちらもこの時期に悪化しやすいケースを紹介します。
その前に、
漢方では人体を小宇宙(小地球)として考えます。
生命力=命の炎=陽=火=熱
体という物質=体液(体の6割は水)=陰=水=冷
まずは、この大まかな陰陽の概念を踏まえたうえで、急に暖かくなるこの時期に具合が悪くなりやすい基本的な体質があります。
それは、
陽 > 陰
という状態です。
もしくは、
熱 > 冷
エネルギー > 物質
興奮 > 安静
とも表せます。
もともと、体質的に陽盛陰衰(陽>陰)の状態にありますと、
体の中では陽、つまりは熱エネルギーの方が優勢になります。
この状態が続きますと、
赤道直下の海上で台風の芽が次々と生まれるように、
体の中でも嵐がおきやすい状態になりやすいと考えられます。
そんな体調(体質)に火に油をそそぐような体外環境の変化がおこりますと、急激な変化に対応しきれず体の中の小宇宙(小地球)では嵐が更に悪化します。
急に暖かくなる、
風が強く吹く、
気圧が急に変化する、
緊張やイライラによって情緒刺激が加わる、
などのような体外、体内のできごとは、「火に油を注ぐ」ことなのです。
すでに「めまい」や「ひきつけ」、「けいれん」のような所謂「発作」が発症している場合は、嵐を鎮める漢方生薬が必要です。
しかし、陽盛陰衰という基本的な体質に関しては、日頃から漢方薬にて体質改善に注力されておくことが必要です。春を無事に過ごす上でとても大切なことです。
現在すでにめまいのある方や過去にめまいなどの症状を発症されたご経験のある方で、以下のような症状のある方は要注意です!
・手足が火照る 火照りは夕方以降(特に寝る前)に悪化する
・ホッペが赤い
・口が渇く
・寝つきが悪い 眠りが浅い
・寝汗をかく
・便秘がち
・冷えのぼせ
・イライラしやすい 怒りっぽい
・おちついていられない ジッとしていられない 焦りやすい
・体がやせてきた 
など。
大人のみならず、小児も親がしっかりと観察をしていれば、寝る前にスキンシップをしていれば、分かることも多いかと存じます。
まずは「陰」を養い、体の小宇宙(小地球)内で嵐がまきおこらないような環境をできるかぎり維持するための漢方が必要です。
これはすでにまきおこってしまった嵐や、これからおきるかもしれないであろう嵐の予防として、とても大切な方法です。
場合によっては「めまい」、「ひきつけ」、「けいれん」では済まされないような病気へと発展することもあります。自分は大丈夫!と過信せず、できることなら「陰」養うような漢方療法を始めておくことが必要だと思います。
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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