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懲りない人 自己責任 メディアリテラシー ダイエット 漢方

漢方薬「和漢箋(わかんせん)」売れ行き好調
約6割の薬剤師が漢方薬に対する関心を実感

 ロート製薬「わかりやすい漢方薬」をコンセプト
『和漢箋(わかんせん)』という商品をご存知でしょうか。
発売2ヶ月の売れ行きが好調となっていることから、
薬局・薬店勤務の薬剤師を対象にアンケート調査を実施した。
(12月中旬〜下旬にかけて53名の回答)
その結果、約6割の薬剤師が
消費者の漢方薬に対する関心・興味が
高まっていると考えていることがわかった。
その理由として
「自然志向の風潮に漢方薬が合っている」(51.6%)に次いで、
「病気とは言えない体調不良への注目」(45.2%)があげられている。
また、発売1ヶ月弱の段階にもかかわらず、
「パッケージに効果効能を大きく表記するなど、
わかりやすい商品が登場したから」という、
『和漢箋』を意識したような理由を2割弱があげている。
最近の一般用漢方薬の客層については、
半数が変化を感じており、
特に女性の相談・購入の増加を感じている回答者が多い。
漢方薬の相談で多い症状については、
「肩こり・腰痛」
「風邪」
「婦人科系の症状」
「泌尿器系の症状」
「漠然とした体調不良」がトップ5。
消費者が漢方薬に期待するものとして
「副作用の少なさ・長期服用が可能なこと」
「西洋薬ではあまり効果が期待できない症状への効果」
「体質の改善」などが挙げられた。
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ここからが本当の「GOぶろぐ」です。
実はこの『和漢箋』。
小林製薬の「ナイシトール」と同じ、
「防風通聖散」という処方であります。
セルフで購入できる漢方薬ですから、
全てはご自身の責任のもとで購入し、
服用していたくものですが、
この処方を、
大して太ってもいないダイエットを希望している女性達が、
パッケージだけをみて購入するかと想像するとゾッとする。
私にしてみれば、
売れれば良い、という市場経済主義を
漢方や医薬品という枠組みの中で、
追いかけないでほしいと切望する。
先日も、
この処方に到底適応していないであろう方が、
(カネボウのコッコアポAも同じです)
お腹の脂肪が気になる方!という文字に引かれて
ついつい購入して飲んでしまい、
具合が悪くなってご相談におみえになりました。
漢方だから
自然だから
副作用もなく安心、
なんていうけれど、
副作用の問題のまえに、
きちんと症状と体質に合った人が薬を飲むべきである、
という本質が忘れられすぎてはいないだろうか。
漢方は自覚症状を判断基準とするのだから、
そもそも「お腹の脂肪」なんてもので薬を選ぶことはできない。
動物実験をして、
そのデータから人も同様に同じ結果になる、
というものでもない。
漢方には漢方の、
クスリの選び方!
というものがあり、
それに則って選ばないと、
しっぺ返しをくらうこともしばしばなのであります。
防風通聖散は、
熱と風を去る処方であります。
体が冷えていて、
温かいものを好むような、
内臓の比較的弱いかたには、
まずオススメできません。
お薬を勧める側も、
売れるから置く
なんて理由ではなく、
お客様一人一人にとって、
本当にその薬が合っているのか、
という一番大切な要因を考える頭のあるものが、
販売に携わらないといけないのではないでしょうか。
飲んでいる人たちは、
自己責任で自分で手にとって飲んでいるであろうから、
おそらくは、
服用して具合が悪くなっても、
どこに言うわけでもなく、
クスリの服用を中止して、
買ったものを捨ててしまっているであろうと思います。
ひょっとしたら、
服用後ものすごく体調を崩している人もいるのではないか、
とも思います。
「メディア・リテラシー」という意識をもった消費者は
残念だけれど日本にはまだまだ少ない。
だから、
すぐにメディアが発信する情報に惑わされてしまっている。
その前に相談する機関もない。
しいて言うなら私はそのコンサルティングを生業にしているのではなかろうか。
だから声を大にしていいたいのです。
漢方薬を飲みたいと思うなら、
漢方の専門家に相談をするべきだ!と。
あれが良い、コレが良い、と聞けばすぐに飛びつく習性を、
そろそろに変えないといけません。
飛びつくまえにワンクッション!
信頼して相談できるプロを、パートナーを、
あなたは持っていますか?
その前に薬剤師や販売員(合法か?)の人たちに物申す。
私自身が以前はそうだったように、
漢方の方剤は、
漢方独自の理論体系であるが故、
どういう風に作用するか分からない人が多いでありましょう。
それなら、
漢方薬を売るべきではありません。
プロとして危険を犯しすぎです。
漢方だから副作用がでないので安心、
なんて素人臭いこといってたらいけません。
誤治という、
処方の使い間違いがあることをしらなくてはいけません。
これは、
処方を使った(売った)人に非のあることであります。
防風通聖散がどのような方にあっていて、
どのような方にはオススメするべきではないのか、
理解せずして、
そもそも販売なんてして大丈夫なんですか?
添付文書には漢方的なことが全て書いてあるわけではありません。
なぜなら西洋医学の法律の枠組みと、
医薬品試験に則った記載内容だからです。
漢方の診断理論が書いてあるのではありません。
メーカーも、
漢方が売れるからって、
巧みなキャッチコピーで売れた売れた!なんて
そんな無責任な事をしている場合ですか?
製造者責任は大丈夫ですか?
漢方で副作用はない、
という安易な消費者イメージに助けられているにすぎません。
いつか大きなしっぺ返しがきそうです。
漢方の信用を著しく傷つける原因になりかねません。
私は心配で心配で、
たまりません。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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私は今後のLowriderMarbo氏の動向に注目しています。
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