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思い憂い悩む 心が弱り鬱々とする梅雨

漢方にはストレスの概念である「内傷七情」という考え方があります。
七つの感情「怒・喜・憂・思・悲・恐・驚」にはそれぞれ対応する臓器があり、これらの七つの感情の負担が大きくなると対応する臓器が弱るという考え方のことです。
その中の「思慮して脾を傷る」という考え方が、まさに今の梅雨時にピッタリな考え方だ!と思いました。
梅雨時は一年を通して最も雨が多い多湿な季節です。
季節の変り目は五臓六腑の中の「脾」という所が最も弱る時期です。
「脾」は思い憂い悩む、つまり悩んで考え込んでしまうという、いわゆる「ストレス」がたまると弱る臓器です。つまり「ストレス」が加われば加わるほど「脾」の機能が弱ってしまうのです。
「脾」は食べ物や飲み物から、体や心の栄養を作り出すところです。
そこが弱る「梅雨時」と「ストレス」により心の力が不足しやすい、今はまさにそんな季節なのです。
この時期にご相談が増える「うつ」。お具合のとても悪い方も比較的軽い方もいます。
今の時期にまさに対応する臓器である「脾」をしっかりと支えてあげると、そんなに悪くなる事はありません。私も心が弱らないように常日ごろ「脾」を養うお薬に助けられています!
赤ちゃんの夜鳴き疳の虫も、まさにストレスの表れです。
そんなときに使う宇津救命丸などの小児薬にも、心を落ち着かせる働きのある麝香や牛黄という生薬も入っていますが、「脾」を養う「人参」(薬用人参です。キャロットではありません。)が配合されています。
宇津救命丸はお子さん用のお薬ですが、大人用の漢方薬もあります。
すでに「うつ」になってしまっているという方は、大人用のお薬が使えるとよいでしょう。
この時期や季節の変り目に精神的にも落ちやすい方は、「脾」を養う漢方薬を日ごろから続けておきましょう。
季節柄この所、うつ症状を訴える方が増えています。
心の問題はそう簡単に片付けられる問題ではありません。
でもお薬で治りやすくする事はできます。
体が変われば心も変わります。そんな前向きな改善ができるといいですね。
漢方でゆっくり緩やかに体と心をかえてみませんか。

category:
心(ココロ)の病
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