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夏ばてに「気つけ薬」を上手につかおう

いや〜本当にアツイ(汗)。
アツイ、アツイと言えば言うほど暑苦しいのですが、本当に暑いのですからしょうがありいません・・・。
今朝ご来店された90歳になるご婦人も、日中は暑くて家から出られないとおっしゃっていました。
まだ梅雨に入ったところです。暑くなるのはコレからが本番です。
ご来店されているお客様には時々ご紹介しているのですが、漢方生薬の中には本当にお体がお疲れになった時の救急薬がございます。
私も大好きで海に入る前後や疲れがたまった時などにできるだけ早めに服用します。
私が愛用しているのは「気つけ薬」の「牛黄(ごおう)」の製剤です。
「牛黄」は古の時代より効き目の確かなお薬として珍重されてきました。
5世紀ごろの生薬本「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」の中にも紹介されています。
その中には、毒が無い「命を養うお薬」として紹介されています。
「驚癇寒熱 熱盛狂痙」とも記され、現代風にいうと、驚いて卒倒した者や、高熱で痙攣を起こした者、精神異常をきたした者に効くという風にとれる内容ですが、後の漢方書「名医別録」には「小児の百病、諸癇熱で口の開かぬ者、大人の狂癲を療ず。久しく服用すれば身を軽くし、天年を増し、人をして忘れざらしめる。」とあり、つまりは「牛黄」が子供のあらゆる病気、口も開けないほどの高熱、大人の精神錯乱、など幅広い症状に対しても使え、長期に渡って服用をすると寿命を延ばし、物忘れしなくなる、というのです。現代風にいえば増えている自律神経失調症やストレス性の症状に対しても良いという風にもとれます。
なんとすばらしい効果があるのでしょうか!
量を多く飲んだり長期にわたって使用しても害がないとあります。
赤ちゃんからお年寄りまで安心して使えるところも利点です。
当時から生薬のカテゴリーの中でも最高ランクに分類されている生薬なのです。
「牛黄」は牛の胆嚢にできた胆石で、牛1000頭、10000頭に発見できるかといわれる希少性と、すばらしい薬効とが相まって、「高貴なお薬の中でもひときわ価値のあるもの」と考えられてきました。
この「牛黄」が夏の暑さでつかれたときにとってもよく効くのです。
お腹がもともと弱い人は「薬用人参」や「紅参」と組み合わせるとよいでしょう。
夏の熱い時期はどうしても冷たい飲み物が増えたり、冷房や薄着によって身体が冷やされたり、温度差があったりして胃腸の機能が弱りやすいので、今の時期は「薬用人参」や「紅参」との組み合わせはとってもよいでしょう。
ストレスが多い方には「麝香」と組み合わせて使うとよいでしょう。
また、汗をたくさんかいて体液の消耗の多い方には、水分の補給ではなく「麦門冬」や「生地黄」などの体液を増やす生薬を組み合わせております。
大都市圏にお住まいの方であればあるほど、宅地環境やオフィス街にはアスファルトばかりになり土や緑が減ってしまったがために、ヒートアイランド現象などの気温が上昇しその熱がなかなか冷めないという現象が各地でみられています。
熱の逃げ場のないところでは、熱射病や熱中症にもかかりやすいものです。
夏ばてや熱中症、熱射病などの対策には、どこでも水分の補給をする説明ばかりですが、実際は水分ばっかり取っていると胃腸の機能には負担がかかり、胃腸がかなり弱ってしまうので、食べたものからエネルギーを作り出す力が弱るので、結果的には身体はより重だるくなりやすく、疲れは抜けにくく、水分しかとっていないと返って具合は悪くなって容易に夏ばてしてしまいます。
そこで、機能を高める事にも着目していただきたいのです。
私はそれで毎年の夏を元気に過ごしています。自分が体験してよいものだから、皆さんにもぜひお試しいただきたいです。
先日「牛黄」をお買い上げいただいた方が、試してみたらとっても良かったとの事で今朝再来店され、「牛黄」のお薬を再びお求めになりました。こんなに即効的に効果のわかる生薬はそうはありません。
早くも暑さで体調を崩している方が増えています。
我慢せずにお早めに暑さ対策をはじめましょう。
また、この暑い中で運動をされる方には、お疲れのときにできるだけ速やかに「牛黄」のお薬を使ってみられることをお勧めします。
心肺機能がへばりにくくなります。身体も軽く感じます。
私は運動機能を高める場合にも良いと考えています。
ただし、組み合わせる生薬でその効果は変わってくると考えておりますので、自己判断でご使用せずお気軽にご相談くださいませ。