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台風の体に対する影響

猛烈な勢力を誇る台風14号(ナービー)が日本列島に上陸する。
ナービーなどの台風の名称ですが、2000年から北西太平洋領域で発生した台風に名前がつけられることになったそうです。アジアの14の国・地域が10個ずつの提案した140個の名称が決められており(台風のアジア名のリスト)、これが発生順に付与されていきます。141個目の台風(順当にいけば今年の台風18号?)には、2000年台風1号と同じ「ダムレイ」の名前が付けられるそうです。
このブログを書いている時には台風14号はすでに屋久島に上陸した模様だ。
アメリカに多大な被害をもたらしたハリケーン(カトリーヌ)と同様に、今回の台風14号も台風の目がものすごくはっきりと確認でき、ものすごく大きい。これは台風の強さのあらわれでもある。日本各地に災害をもたらす危険性が高い。
昨夜東京都内でも床上浸水などの被害がでている。
台風から帯状に雨雲が長く北西に伸びており、台風の活発な活動の影響は日本各地に及んでいます。私は気象のプロではありませんので、台風についての記述はこれまでにしまして、体のことについて述べたいと思います。
台風を端的に表せば「ものすごい風雨」といえます。
「ものすごい風雨」は漢方の自然観を引用するとこんな症状になると考えられます。
「風」という状態は、ものすごく動くという状態です。これか体に影響するとやはりものすごく動くという状態になりやすくなります。
「雨」が影響して体に現れる症状は「湿」の性質の症状となりますので漢方の自然観で考えると、ダルイ、重い、浮腫む、気持ちが悪い、下痢軟便、めまい、などの症状となります。
濡れて、風に当たると、体はとても冷えます。気化熱という仕組みで体温がどんどん奪われます。
結果的に「寒」の性質の症状へと発展することがあります。
台風は「風」、「湿」、「寒」という性質をもち、これにより体調を崩すと漢方では考えます。
こういう時に増える症状は、
(悪化する症状も含む)
・悪心(きもちがわるい) 
・嘔吐
・下痢 軟便
 (上記は胃腸の風邪ともなります。)
・むくみ
・めまい たちくらみ
・関節痛
・だるい 重い
・頭痛
・婦人病(生理痛・おりもの)
・にきび 肌荒れ 皮膚病
・てんかん
・喘息
 などです。
新潟大学の安保先生が気圧と自律神経についてお話されたご講演を拝聴する機会が1年ぐらい前にありました。
低気圧は副交感神経を優位にするので、血管が弛緩するなど体にも副交感神経優位の症状が現れます。つまり上記のような自覚症状が起こりやすいというのです。
漢方の自覚症状も、西洋医学の生体学と共通するところがたくさんあるのです。
今までは漢方でしか説明できなかった自覚症状の発症のメカニズムも、徐々に西洋医学でも説明がつくようになってきたのです。
本日も朝から胃腸の調子を崩す風邪のご相談が相次ぎました。
ここにきて体調を崩している方が増えています。
ここにきてなんとなく体調が思わしくないと感じる方は、台風の影響もあるということを知ってください。
ちなみに、今朝お見えになられた方は「風湿」の邪が原因となった風邪(感冒)だとお診立てさせていただきました。
もし台風により何らかの災害に被災した際にも、体力が充実していることはとても大切なことです。
アメリカで多大な被害をもたらしている台風で被災された方々にも健康被害が続発しています。
体の備えもとても大切だということを知ってください。
台風の体に対する影響は、かなりの遠隔地でも現れることがあります。
現在屋久島にある台風であっても、北海道や東京にお住まいの方のお体に何らかの影響が起こることもございます。
気圧の変化に敏感な、気候の変化に敏感な方とそうでない方がおります。
漢方的にいえば、体が環境の影響を受けてしまうというのは、体の防御力が弱いと考えます。
自覚症状がすでに色々現れている段階では、その症状に対する適切な治療が必要となりますが、普段何の症状も出ていない時は、体外の環境変化に負けない防衛力を身につけるための予防ができるとよいですね。
ちょっと言い回しが難しくなりすぎてしまいました・・・。
お伝えする能力の低さに私自身ガックリしてしまいます。