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漢方たなうぇぶ>GOブログ>ドライマウス

ドライマウス

口が異常に渇く。
それだけではない。
目が乾く。など。体液を分泌することができなくなってしまう。
そんなお悩みの方が最近増えているような気がします。
難病のシェーグレン症候群も、このごろ増えているように思います。
辛いから病院にいく。
口腔外科に行ってみる。
特に異常はない。
耳鼻咽喉科に行く。
いろいろ検査に行ってみたけれど、やはり異常はとくにみつからない。
そんなことをしているうちに、時間だけがどんどん過ぎ去っていく。
一向に治る気配はない。
原因も分からない。
たとえ原因をこじつけて特定したとしても、治療法もないのが現状です。
最後に漢方薬局にご相談にご来店される。
もっと早くにご相談にきていただきたい、というのが正直な気持ちなのですが、どこに相談にいったらよいか分からない、というのが現状なのであろうと思います。
漢方では陰と陽の考え方を主体にして原因を考えます。
これに当てはまらない場合のドライマウスは難解な症状であるのは間違いない。
陰と陽の二つの事象だけで説明が全てつくわけではないのですが、大まかな漢方の自然観を知っていただくだけでもずいぶんと違うでしょう。
陰を水、
陽を火、
とまず連想してください。
体の6割は水である。
いいですね。
ココが問題!
命の炎は、命の誕生とともに受け継がれ、
命が尽きる時に消えます。
炎の実体を表すことはできませんが、この力があるからこそ人という肉や骨の塊である体が動くのです。
陰(水)は、
冷やす力でもあり、潤いでもあり、安静でもあり、夜であり、ラジエターであり、血である、などなどが陰という性質のものです。
陽(火)は対して、
温める力でもあり、動くための力であり、活発な力であり、昼であり、エンジンであり、気であります。
このような対比として体を考えていくのが漢方の生体観なのです。
この水と火(炎)のバランスが絶妙であると、
体の調子が最も良いのであります。
火(陽 炎)は特に変わらなくても、水(陰)が減ってしまったとします。
すると見かけ上は火の勢いの方が強くなります。
この状態が「潤い不足」の根本的な原因なのでは、と考えています。
陰である水が減っていくと現れる兆候は以下のとおりです。
・口が渇く(いくら水分をとっても乾く) 冷たいものがすき
・のぼせる ほてる
・目が乾きやすい 充血しやすい
・から咳が出やすい
・便がコロコロしている 出にくい
・寝汗をかく
・舌をみると真っ赤である 舌にひび割れが多くある 舌の苔はほとんんどない。舌がパサパサする。
・手のひら あしの裏が熱く感じる
・ひどい場合は、骨が熱いと感じる人もいます
陰が少ない状態がつづきますと、
陽が強くなります。
暖かい赤道直下にて台風が生まれるように、
熱は上昇気流となって、
体の中の小宇宙では嵐が巻き起こりやすくなります。
漢方の用語では「内風」といいます。
春の強く風が吹き荒れる季節は、
急に暖かくなる春という気候は、
陰の少ない体質の方にとっては脅威です。
非常に体調を崩しやすいからです。
ちなみに「内風」がおきますと、
めまい、意識障害、卒中、などの症状へと発展しますので、
かなりご注意が必要となってまいります!
ドライマウスは陰の不足の兆候の一つである場合が多いのです。
陰を養う漢方療法が、
ひょっとしらドライマウスの治療に役立つのではないだろうか、
と考えています。
Yin and Yang
原因は分からないのではなく、見えていないだけ、かもしれません。
ちなみに、
原因が分かったからといってすぐに治る!という事とは別です。
長い間、陰が少ない状態である方を治すのはもともと容易ではありません。
実は私自身が、極度のストレスよりこのような
陰がすくない状態になってしまい、さまざまな症状に悩まされた経験があります。
異常な食欲がありものすごく食べるのに体はやせ、
咽が異常に渇き、飲んでも飲んでも乾きは癒えず、
夜は眠れず、やけに動きたくなる(躁状態)、
目が充血し突出してくる、
掌や足の裏が熱い、
疲れてくると体の芯が熱い、
イライラしやすく怒りっぽい、
赤面しやすい、
異常に緊張しやすくなる、
などの様々な症状が現れてきました。
色々な漢方薬を使いました。
しかし、
体の調子が本当によくなった、と実感できるまでに3年は要したと思います。
今でも、疲れがひどくなると、
上記のような様々な症状が出やすくなります。
金元四大家という中国の古の名医の一人「朱丹渓」は、
「陰は常に不足するものである」という学説を提唱しました。
生きている限りは、
物質は常に不足をしていく。
こんな自然観をもっていれば、
無理がどれだけ体にとって負担になるかが分かってきます。
古人の考え方の奥深さに感銘しながら、
現代人の生活スタイルが非常に「陰」の消耗が激しいものであることに、
これから警笛を鳴らしていくことが必要であると改めて考えております。
ちなみに、
陰を消耗する生活習慣をあげてみます。
・睡眠不足
・視覚的な負担の多い生活習慣(長時間の読書やPC、TV、ゲームなど。)
・多く汗をかく むりやり汗をかく (ホットヨガ? 岩盤浴 サウナ など)
・食べ過ぎによる消化液の消耗
・性行為過多 (自慰 セックス 夢で交わる)
・過度のストレス (精神的な疲弊)
アナタもきっと陰の消耗が激しい生活スタイルを選んでしまっている可能性があります。
良い、悪いではなく、ひょっとしたら今後体調が悪くなる可能性があります。
漢方の生体観、自然観を生かすも殺すも、
それはアナタ次第!
ご相談はいつでもお待ちしております。^^
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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