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しもやけ

老若男女問わず、今年は「しもやけ」のご相談が多いです。
漢方薬でよくお勧めするのが、當歸四逆加呉茱萸生薑湯や温經湯などの漢方の飲み薬と、紫雲膏などの漢方の塗り薬を併せた治療です。
漢方を学ぶものからすると、これらの処方はスタンダードなお薬です。
スタンダードな処方ほど奥が深いものです。
一人でも多くの方の治療に、有効活用していただきたいと思います。
なにはともあれ、しもやけができてからできるだけ早めに治療する事をお勧めします。
慢性化してからの治療では「瘀血(おけつ)」という、エネルギー循環が極度に悪化し細胞の生命力が著しく低下した部位が生じるので、治りが極端に悪化します。
どんどん組織が崩れて、火傷のような状態になってしまいかねません。
手が汗ばみやすい人は比較的「しもやけ」になりやすいです。
手汗は末梢部のバリア能力が弱いタイプの方に特徴的な兆候なので、「桂枝湯」加減の當歸四逆加呉茱萸生薑湯を選びます。
このお薬が合う方は、お腹が張りやすかったり(ガス腹)、生理痛が重かったりなど、手汗も含めた他に悩んでいた身体の不調が、漢方薬を飲む事で良くなる事があります。
しもやけも慢性重篤化すると手足や指がどす黒くなり、患部の痛みがひどくなって、冷えだけでなく瘀血の状態へ発展します。そうなると温經湯がよかったりします。
逆に毎年しもやけになっていたのに、普段から体調を整えるために補血薬などのコンディショニング漢方薬を継続されていたお客様が、今年はしもやけにならない!というケースもあります。
狭心症や高血圧などで長期間に渡り血管を拡張する類の薬を服用中の方には、血管を広げることにより血流の勢いが低下し、末梢部への循環が悪化することがあり、しもやけが発症するケースがあります。
しもやけまでにはならなくても、極度に冷えたり、しびれや痛みを感じている人が多いです。
痛みどめや、神経障害に適応のあるビタミン剤などを使用されるよりも、補陽や補血という働きを中心とした循環改善漢方薬を使った方が、症状が楽になるという方が多いです。
これもしもやけ類似症状だといえるかもしれません。
しもやけの治療に、抗菌剤やステロイド剤を使う事の是非は分かりませんが、漢方薬や栄養療法を中心としておく方が治りが良いように感じます。