GOブログ

治療方針

お薬、漢方、健康のお悩み
お気軽にご相談ください。

046-261-1380

10:00〜19:00
定休日:日曜・祝祭日

メールでのお問い合わせは
こちら»

  • Twitter
  • Facebook

漢方たなうぇぶ>GOブログ>ご存知ですか?同じ名前でも中身が違う事を(青汁編)

ご存知ですか?同じ名前でも中身が違う事を(青汁編)

人は加齢と共にお体に対する不安を持つようになります。
だから健康情報に対する関心が高くなるのは当然のことです。
メディアでもあれがよい、これがよい、と日替わりで特集をしています。
ただし、同じ名前のものでも中身が全く違うということが多いので、どのようなものが本当によいものなのかを知っていただきたいと思います。
例を交えてご説明したいと思います。
まずは大麦若葉の青汁について。さまざまなメーカーが製造販売しています。
原料の生産から製造工程、内容成分にいたるまで、実はさまざまなものがあります。
大麦にも品種があり、どんな品種の大麦を使用しているのかまでは製品に記載義務はありませんので、どれも全く同じものに見えてしまいます。
また、収穫する時期や時間によっても栄養成分の配合量が異なってきています。
無農薬栽培なのか否か、遺伝子組み換えなのか否か、ということもございます。
また、青汁の加工法によっても得られる成分が変わってきます。
たとえば絞り汁と搾りかすがございます。
絞り汁にはビタミンやミネラル、酵素、フラボノイド、などのさまざまな栄養成分が含まれています。
搾りかすには食物繊維が含まれています。食物繊維に関しましては大麦のようなイネ科の植物の食物繊維よりももっと質の良い食物繊維がございますので、食物繊維の補給に大麦若葉が最適かというと、私はそうとは考えておりません。
なので大麦若葉というもののよさは、これから成長するという若葉の中に含まれる豊富な栄養素にあります!
ビタミン・ミネラル・酵素・フラボノイドなど、日ごろの食生活の中で不足しがちな成分の補給を自然の恵みから、という意味で最高のもののひとつだと考えています。
製剤の剤型によってもこれらの栄養素が壊れずに補えるか否かが決まってきます。
たとえばジュース状になっている液体の青汁の製品は、食品衛生上高温加熱滅菌処理を行うことがほとんどです。高温で加熱すると酵素という成分は熱に不安定な成分なのでほとんどが壊れてしまいます。
フリーズドライ(冷凍)の製剤も同様です。
大麦若葉の成分表示の中に「SOD」という表記がありますが、これが大麦若葉の中に含まれる数ある酵素の中の一種ですが、これがちゃんと入っている大麦若葉製剤はほとんどありません。
SODとはスーパーオキシドジスムターゼという抗酸化酵素です。
加熱処理や冷凍処理をしているような青汁の場合、SODは壊れてしまっているので表示のようには入っていません。
また、繊維質の多い大麦若葉を乾燥して粉末状にしている製品は、そもそも青汁を絞っているのではありませんので、細胞壁という殻の中に酵素が閉じ込められたままなので飲んでも補給することはできません。
土壌作りひとつで大麦若葉に含まれる栄養素の量や質は大きく変わってきます。
大麦若葉にこだわってこだわって作っているメーカーは実のところとっても少ないのです。
★つまり、私なりにどんな大麦若葉がいいのかを考えてみると、
・食物繊維が入っていない絞り汁(繊維ならイネ科植物よりもっとよいものがある)
・熱を加えずに粉末化しているもの(液体や冷凍という剤型は基本的によくない)
・土壌からの一貫生産
・収穫時期や時間の徹底
・大麦の品種が原種に近い強いものである
 などの、これらすべてに該当するものがよいと考えています。
いいものと粗悪なものにはかなりの差があります。
どうせ飲むならいいものを!私はそう考えます。

category:
製品 製法
tags: