人は求める。
最新の薬でも統計の取り方には色々あるが有効率は20%台であろう。
人の命には限りがあるのです。
熊本の阿蘇にある大野勝彦さんの美術館に先日行ってきました。
失って初めて気付く幸せがある、というのです。
大野さんは両腕を事故で失いました。
がんの宣告をされた人は、健康が永遠ではない事を突然に知らされます。
そして多くの人は、ガンという病気を調べ、同じように治療法を調べ、知識を得る事をします。
情報をどんどん集める。
すると、病気の事ばかり。
その人の物差しは「病気」に特化されてしまいます。
未来に起こる不安に視点は釘付けのため、相当な精神力がなければ、元気が無くなって、不安になってしまうのです。
知識を知恵に変え、元気や笑顔を持てるようにする物差しが必要です。
薬によって直接にがん細胞をやっつけるのではなく、体を元気にする事で自分にもともと備わる病気を治す力を高めるという視点です。
朝起きて元気がなくても、漢方薬やサプリメントを上手に使って元気になってほしい。
これはまさに私共のような漢方やサプリメントにより健康づくりをプロデュースする薬局薬剤師ならではできるお手伝いだと自負しています。
健康が永遠ではない事を知る。
死について真剣に向き合う。
すると、今日を生きる時間は当たり前のものではなくなります。
さまざまなものが当たり前ではない事に気がつき、生きていることの奇跡に気がつく。
そこに気がついた人たちは、今を丁寧に大切に生きる。
物差しは「いのち」へと変わります。
きんこんの会では、発話のできない人の言葉を國學院大柴田教授が指談で紡ぎます。
その人達は、柴田先生がいなかったら、言葉を紡ぐ事はできません。
限りがあるから、その尊さや大切さを知っています。
命も健康で元気なときにはその素晴らしさを分かる人は少ないでしょう。
あなたが気づいたその時からがスタートラインです。