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「痛み漢方ゼミナール」 内容が更に充実しました!

5月27日(火)は昼下がりの無料ゼミナール「痛み漢方ゼミナール」を開催しました。
痛みのメカニズムについてのお話をしました。

ご参加者のお母様が「尾てい骨」が痛くてお悩みとのことでした。
検査しても異常がないとのこと。

漢方では「腎虚(陰)」の兆候の一つとして考えます。
ただし、陰虚特有の症状の有無を論じるのはナンセンスです。
単に「腎陰」を補う漢方薬を飲めば治るという問題ではないからです。
「陰」という考え方が、理論的には正しくでも、実際の臨床では「老化」による「肉体の損傷」という状況だからです。
「補陰薬」よりも、栄養学的に骨や骨膜、周囲の血管や神経、筋肉などの回復に必要な栄養を補う事が第一であり、併せて修復能力を高めるための栄養素材の補給を行うと、個人差はあれど回復力に応じて痛みが軽減されます。

かかと(踵)に関しても同じことがいえます。
かかと(踵)と尾てい骨(仙骨)の痛みは、検査では異常がない痛み、痛み止めでは治らない痛み、の代表格ではないでしょうか。

顎骨壊死

カルシウムが大切だという事をよくお話するのですが、「骨粗鬆症」の薬が病院からでているので大丈夫だと勘違いされているお客様が多いです。
相談専門薬剤師であれば、お客様がお医者さんの薬を飲んでいるからカルシウムは大丈夫だと言われても、どんな薬を飲んでいるのかを必ず確認すべきでしょう。

上の写真は顎骨壊死を起こしている写真です。
ビスホスホネート系薬剤によっておこったものです。

ビスホスホネート系薬剤師は、古い骨を分解する「破骨細胞」の働きを抑える薬。
決してカルシウム剤ではないし、骨が丈夫になる薬だとは私は考えておりません。

骨を丈夫にするために必要なのは毎日できて安心安全なことです。
カルシウムをきちんととる。(1日推奨量は700~2300㎎です。)
場合によってはコラーゲンをとる。(1日10000㎎)
さらには細胞のタンパク合成能を高めるための栄養素材をとる。
ビタミンDをとる。
日光にあたり、適度に運動をすること。
こういう事です。

僕が好きで現在も服用中なのは、ホタテや牡蠣の貝殻のカルシウムから作られたカルシウム製剤です。
僕は小さい頃、真珠のミキモトさんが製造していた「パールカルク」や、イオン化した水溶液の「タチカワ電界カルシウム」を飲んで育ちました。
カルシウムの毒性をいう人も沢山おられますが、健康を保つのにカルシウムはとても重要だと感じています。

痛んだ組織の修復をすることが、痛み治療の本質です。
尾てい骨だろうが、踵だろうが、誰しもに備わる治そうという力を目覚めさせるお手伝いをすることが大切です。
痛みを紛らわそうとして色々なお薬を駆使するよりも、より根元的な方法にすると、痛み止めではないのに痛みが軽くなるのです。
服用された方の方がびっくりされます。
今までやってきたのはなんだったんだ!という方もいます。

原因に対するアプローチの問題です。
組織損傷が痛みの原因であるという事を、医療従事者の方が追求しなくなってしまったと感じます。
発痛物質だけを抑えればよいと、情報の正確性や根拠を調べるという事を、誰しもがしなくなってしまいました。

疑問を持つこと。
常識や情報に惑わされないこと。

十年近く飲んできたのに痛みが全くとれなかったという人が、だんだん良くなってくる。
実際に良くなるのであれば、その方法でいいのだと思います。

category:
痛み
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