現在の萎縮性胃炎の治療は胃酸分泌を抑える薬が治療の主体です。
その主役は「プロトンポンプインヒビター(PPI)」という作用を持つ薬で、胃酸の産生を抑える作用があります。
最近は「アコチアミド」などの、アセチルコリンエステラーゼという酵素を阻害するという働きのある薬で、胃腸の動きを活動的にするような治療を併せて行います。
アセチルコリンは副交感神経を活発化するもので、内臓平滑筋の運動を高めます。(括約筋は弛緩します)
これは内臓の機能のスイッチのオンオフをしているだけであり、萎縮した胃の細胞の再生を促進する治療ではありません。
応急処置だと思っていた方がよいでしょう!
「病気は自分で治すもの」という心意気が意気消沈し、誰もかれもが「お医者さんが治してくれる!」といく感覚にとらわれすぎているように感じます。
さすがのお医者さんも、回復のお手伝いをしているのであって「自分が治しているんだ」なんて思っている人はおそらくいないでしょう。
患者様心理と、医療従事者の心理に、相当なギャップが生じているのは否めません。
漫然と数年間が経過してしまった人たちからのご相談が増えているのです。
時間が経てば経つだけ、胃の萎縮だけで済むはずがありません。
GOぶろぐ「萎縮性胃炎は治らないのか」を読んでいただくと、胃酸を抑える薬では「治る力」にはならない事がご理解いただけるでしょう。
タンパク質やビタミンB12、カルシウムなどの利用率が著しく低下する事が懸念されます。
病気を治したいのに、関連する病気を増やしかねません。
農薬(抗生物質でピロリ菌を除菌)するのも、窒素リン酸カリなどの肥料をまきすぎて酸性化した土壌に「石灰(酸化カルシウムによるアルカリ処理)」(胃酸を抑えたり、制酸剤で中和したり。)するのも、結局は畑で作物が育つ力を人の手でそいでしまっています。
暦の上で
二十四節句では「立夏」
七十二節句では「立夏 蚯蚓出(みみずいずる)」
の季節です。
畑の土づくりのように、内臓作りに必要な治療を始めて欲しいと願います。
それは、医療という観点よりは、ライフスタイルの改善という意味合いの方が大きいのです。
早期の胃炎なら十分に自力回復も早くできますが、
数年間の経過をたどり萎縮した胃の粘膜の修復には食事をちょっと注意するぐらいではなかなか回復ができません。
そのようにお困りの方々に栄養の補充療法をご提案しております。
栄養療法オーソモレキュラーを広めている「新宿溝口クリニック」の溝口徹先生に、以前勉強会の講師でお招きした際に質問したことがあります。
PPIについてどのようにお考えですか?と。
できるだけ早く薬をやめられるようにお話するとのことでした。
今日のGoodMusicは 大好きなダンスミュージックをご紹介
Kongasの Africanism/Gimme Some Loving です!
とても長いのですが、ノリノリな展開が好きな曲です!