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中医学的視点と妊活 アレルギーと着床

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ハックション

今年は花粉症がひどかったり、期間がいつもより長かったりと、お困りの方からのご相談が多かったです。

粘膜の炎症が続くと風邪も引きやすくなります。

中医学で発病のメカニズムを考える時、第一に「正邪の攻防」を考えます。

ウィルスや細菌などの「邪気」にあなたの体が侵されていたら、それを第一に治療しなさい、という事です。

肺炎など病状が発展したら命に関わります。

中医学では花粉やハウスダストなどのアレルギーも邪気に侵されたと考えます。

アレルギー体質の妊活

明らかな原因がなくて不妊治療がうまくいかないお客様の体調を確認す ると、アレルギーや風邪によって粘膜表面が防衛状態となり、着床しにくくな っている場合があります。

不妊治療中や妊娠初期に蕁麻疹がでるような形でアレルギー反応があらわれている女性もおられます。

1週間程度の短期的なアレルギー薬の使用は低リスクですが、長期とな ると心配です。

中医学では体を守る防衛力(営衛気)を高めたり、体に侵入した邪を去る漢方薬で、個々のアレルギー状態に応じた治療を行い、より良い粘膜環境を整備することを先決としています。

粘膜の状態が良くならなかったら、卵子の老化対策を行ったり、人工的作り出した受精卵を移植しても、着床や妊娠発育の確率を高めることは難しいでしょう。

私達の体には自然治癒力や生殖能力が備わっています。

田辺 豪
田辺漢方 代表 / 薬剤師 / 公衆衛生学修士
漢方臨床家。陰陽五行論、運気論等の東洋的な視点を愛する薬剤師。MPH(公衆衛生学修士)
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