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漢方たなうぇぶ>GOブログ>逆流性食道炎

逆流性食道炎

逆流性食道炎と診断されて戦々恐々としている人がとても増えている。
一昔前までは胃の調子が悪いといっても
太い胃カメラで気軽に検査はできないので、
一番調子が悪い時の「胃・食道部」の映像を見ることはありませんでした。
しかし、最近では医療機器の発展は目覚ましく、
鼻の穴から入るほど細い胃カメラがありますので、
ちょくちょく簡単に検査をするようになってきました。
吐いたり、
苦いものが上がってきたり、
胃や胸がもたれ、痞えるように感じると、
ひとまずは検査をする、という人が大部分です。
医師に勧めたれ胃カメラによる検査で現状をみると、
白く泡立つようになっていたり、
びらん状に炎症し、
場合によっては出血している箇所がみられます。
食道と胃の接合部あたり、
ヒス角から噴門部の粘膜の炎症が認めらられば
「逆流性食道炎」ですね、
という診断が下り、
胃酸の分泌を抑える薬である
「プロトンポンプインヒビター」であるタケプロンやオメプラールの類や、
「H2ブロッカー」であるガスターODやプロテカジンの類が第一選択薬として処方され、
次に併せて胃の粘膜を修復する働きのある類のお薬が処方されます。
これは根本治療ではなく、
炎症をこれ以上悪化させないための応急的治療です。
実際には、
逆流性食道炎に至るまでの経過で、
何らかの肉体的・精神的負担が患者さんの身に降りかかっているはずです。
というのは、
食道や胃腸の粘膜の細胞は、
細胞の新陳代謝のスピードが速く、
なおかつ細胞を守る粘液が盛んに分泌しているので、
元気であれば自らの胃酸に溶かされることなどないからです。
もし自らの胃酸に消化されるような事になったとしても、
すぐに回復する旺盛な細胞再生能力があります。
逆流性食道炎が発症してしまった本質的な理由は、
肉体的・精神的な消耗の結果、
細胞を新たに生み出す力が弱ってしまったことにあります。
疲労を軽く考えてはいけません。
生きとし生けるものは活動するためにエネルギーを生み出すことが
生命活動にとっての最優先事項なのです。
最優先ですから、
何事があっても活動にエネルギーを紡ぎだす事を行うという傾向にあるのです。
私のライフスタイルを例にとってみます。
起床して愛犬に餌を与え、
ご飯とみそ汁というベーシックな朝飯を食べ、
愛犬の散歩に20~30分ほど出て、
愛犬を軽く洗い、
自らもシャワーを浴びて、
それから出勤(車もしくは電車)し、
昼食以外は患者さんからの病気の相談をうけ、
治療法を考え、説明し、という仕事をして、
週に多い時で数回ほど、勉強会や様々な会合に出席し、
帰宅後、夕食の用意のお手伝いをして、食べて、後片付けをし、
少し片付けものや、勉強、読書(雑誌含む)、TVを見るなどをして、
さっと入浴して眠る。
休日は波乗り、ショッピング、もしくは勉強会などの仕事。
決して無理をしているというつもりはないのですが、
楽しみや充実感を求めて生きるという事は、
消耗が基礎にあるのです。
今のところ私は幸い逆流性食道炎を自覚してはおりません。
しかし、私なりにも身体の不調は色々とあります。
その本質的な原因は「消耗」が「回復」よりも上回っているという事にあります。
それに気づいてから、
以前よりも睡眠時間を確保するように努めています。
併せて肉体を育むための良質な素材を補給するように努めています。
漢方薬局を営むからこそ、補給は自らのためにありとあらゆるものを試しています。
屈折10年にしてようやく体調が回復してきましたと感じています。
日々生活するには困らなくても
体調が今よりも悪かった当時は、
スポーツをすればよく怪我をするし、
勉強をしてもよい閃きは生まれませんでした。
10年前の私は若いからといって過信していました。
消耗をしても、
十分にエネルギーを産生し
なおかつ肉体の修復もできるという、
体力のある人であれば
体調を崩すという事はないでしょう。
しかし、
体調が悪い人というのは、
基礎的な生活でかかる肉体や精神への負担・消耗が、
自らの体力よりも大きいのです。
それが続くとどうなるか。
人は自らの肉体や細胞をエネルギー源として使いはじめます。
自分を溶かして栄養源とし、
それをエネルギー源として「活動」を行うのです。
人にはこのような力があると知ったのは、
プロテオリシス(細胞のタンパク分解能)の機構を知り、
オートファジーなどがなぜ起こるのかを考えるようになってからです。
すると漢方でいうところの「虚証」とのつじつまが合ってきました。
そう考えますと、
逆流性食道炎の治療に際し
一時的に病院で行う「胃酸を抑える」治療は良いとしても、
慢性的に治療を継続するのは良くないと考えるのが
常識的な考えだと誰でも思うはずです。
胃酸を抑える事よりも、
肉体や精神の消耗となる原因を改善する!
生き方改革がまず先決です。
そうすれば私たちの粘膜細胞は
もっとも得意とする修復をどんどん勝手に行って
食道炎を治してしまいます。
お疲れがなかなかとれない方には、
漢方薬やサプリメント、ある種の栄養剤など、
細胞や臓器の再生を高めるための補助療法が有効です。
楽しい事や趣味・嗜好品でも、体力の度を過ぎればいつか消耗となります。
それは必ず体調に響き、病気へと発展します。
身体の状態と相談しながら行うのが、長く楽しむ秘訣です!
肉体的・精神的に過酷な状況におかれ、
すぐには改善できないような忙しい人たちには、
応急処置を続ける事よりも、
肉体的・精神的な疲労対策を重要視していただきたいのです。
それができないから胃がんや大腸がんはなかなか減らないのです。
逆流性食道炎になったら、
いつまでも胃酸を抑えている場合ではありません。
さあ、胃腸の粘膜を再生する力をあなたに!
生き方を見直してみませんか?
これは私見ですが、
なんでもかんでも検査で見るのもどうなのでしょうか。
カプセルカメラを飲みこみ、
小腸も視覚的な検査をするべきだ!と考えている人も多いです。
小腸にはガンはできない、といわれてきましたが、
最近では十二指腸あたりでできるガンもみつかっていますし、
空腸、回腸でも体調が悪い時にはガン細胞が見つかるかもしれません。
しかし、
逆流性食道炎と同様に、
それは今後もずーっとあるとは限りません。
十分にご静養をしつつ回復を促進する因子などを補給すれば、
ガンであっても回復する可能性は十分にあると思うのです。
無理に治療をしかけ、
却って早く体力を落としてしまう事も十分に考えられます。
なぜなら抗がん剤は、細胞を新しく生み出す力を弱めるお薬ですから。
正常細胞のダメージの方が測り知れません。
知らぬが仏という事もあります。
なんでも検査、
なんでも白黒はっきりとする、
という事が本当に良いことなのでしょうか?
そして白黒をはっきりとつけることが自分にとってプラスになるのでしょうか?
全ての事に結果があるわけではありません。
私たちの身体は常に変わっているのですよ。
むしろ「決めつけてしまった人」が病んでしまうのかもしれません。
脳に不必要なリミッターをかけるような医療は病気を生み出すばかりです。
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