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薬から始まる体調不良 貧血・痛み・浮腫み・眩暈・吐き気・食欲不振・体力気力の低下

当店のお隣の敷地にいよいよコインパーキングが出来上がります。

建物の解体に2日!
作り始めて2日。
あっという間に出来上がっちゃいそうです。

工事の手際の良さに感心してみていました。

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20160926-2

 

薬の使い方をもっと丁寧に

近頃、薬を飲み始めてから体調が悪化されたというご高齢の方からのご相談が増えています。

もともとお元気だった方々が、各々に薬を始めるきっかけがあり、あれよあれよという間に体調が悪くなってしまう展開。

最初は「薬」がきっかけだとは思いもよらなかったのですが、現状を一つ一つ確認していくと、どうやら体調が悪化し始めた時期と、何らかの薬を飲み始めた時期が同じだったりしているのです。

僕は根掘り葉掘り初回のご相談に1時間半ぐらいはかけるので、同じような症例が増えている事に気がつきました。

 

きっかけ

・健康診断でコレステロールが高くなった

・健康診断で中性脂肪が高くなった

・眠れなくなった

・運動を始めたら体が痛くなった

 

治療開始

処方例(脂質代謝異常)

・脂質代謝改善の薬剤

 

処方例(痛み)

・プレガバリン

・トラマドール/アセトアミノフェン配合錠

・NSAIDs

・COX2阻害薬

 

処方例(不眠)

・ベンゾジアゼピン系薬剤

・ゾルピデム

 

処方薬と一緒に(胃薬)

・プロトンポンプインヒビター

 

考察

高脂血症の薬剤も、近年流行りの痛み止めも、睡眠薬も、それ自体が適正使用できているのかまず問題がありそうです。

他科受診である患者さんがほとんどですが、各病院でのチェックはけっして十分とはいえません。

では調剤薬局ではどうなのかというと、どの薬も併用されている患者さんが多いため、薬の内容を見ただけで問題だとは思わないだろう。

しかし、どうなって発症していったかの経緯をよく聴きだす事、つまりは「現状の確認」が納得いくまででき、その情報を知ったことから現在の問題に至るまでの流れをイメージできれば、そもそも治療に薬剤を使用する事が本当に必要だったのかを薬剤師でも、ある程度判断する事ができるだろう。

そして、必要のない人に薬物治療を施したら、どのような事が起こるのかを想像する事もできるだろう。

その声を「医師」にフィードバックをしていかなければ、薬害は今後増える危険性が高まるだろう。

それは高齢化社会だからだ。

臨床の場には、実験室とは全く違う前提がある。

それは「同一条件ではない」という事だ。

しっかりとした足場でその場飛びしたって、元の位置に正確に戻れるかは分からないのに、水の上のような不安定な所でジャンプをしたら、二度と同じような着地はできない。

人それぞれ違う環境と状況に生きているという事は、薬を使う上での土台がひとそれぞれ大きく異なる事を意味しています。

前提が違うのが当たりまえなのだから、使った結果も様々になってしまうのです。

 

カラダに良からぬ症状に悩まされ始める患者さんたち

・頭がふらついて立っているのがつらい

・胃腸の調子が悪くなり食べられない

・カラダにシビレるところが生じ治まらない

・足がゾウさんのように腫れ、むくんでいる

・便が出にくく 出てもスッキリしない その逆の出過ぎるケースもあり

・小便がやたらい近い ないしは出にくい

・足腰がだるくなって 膝や腰が痛い

・睡眠薬を飲んでも眠れない 口が乾き 日中の疲労倦怠感が甚だしい

・血液検査でだんだんと貧血になってきた

 

これでいいのか?胃薬の使い方

PPIとは「プロトンポンプインヒビター」の事。

胃酸の原料となる水素イオンを細胞内で作れないようにする薬です。

結果的に胃酸を抑える事になる。
という事は、蛋白質の消化酵素であるペプシンの効力を半減させたり、胃内の内因子の働きを悪化させるなど、胃の消化吸収機能そのものに対しての負の影響が考えられます。

漢方で胃とその母の脾は、消化吸収をつかさどり、血液を作る第一の場であると考えます。

つまり胃薬を飲むことが、脾胃の血液産生能力を低下させるという関連を、漢方の生体観では考えてしまうのです。

事実、貧血に関係する症状が多く現れ、血液検査にまで影響している方もいます。

この手の胃薬は、多剤併用者の薬剤による胃の負担を減らす事を目的に使ってはいけないと思います。

薬の効果がはっきりしている薬だからこそ、使い方は適正にありたいものです。