枯れ木のおはなし会
今日は施設ケアマネとして、自然死の看取りを行っている宇田由香さんに、「枯れ木のおはなし会」なる講演会をお願いして開催しました。
きっかけ
団塊の世代が後期高齢者となる2025年。
介護保険法が施行されるまでは、病院かご自宅が旅立つ場所でしたが、とても多くの方が高齢者となるため、最後の場を担う人手が明らかに足りなくなります。
あらたな選択肢として特別養護老人ホーム(特養)という施設が終いの場として選ばれたのです。
友人の宇田さんが話してくれた特養での「自然死の看取り」。
その話がとてもは素晴らしくて、一人でも多くの人に聴いてもらいたくて、このおはなし会を開催しました。
人は、生きている者は、例外なく旅立つ(死ぬ)
私たちは必ず死にます。
若くて元気で、病気をした事がない人には、死ぬことは中々イメージできないでしょう 。
死に向かう時
今生きている人は産まれてきました。
生まれる力が人には備わっています。
同じように人には死ぬ力があるのです。
ところが、今の人たちはそれを知りません。
自然に人が亡くなるところを見たこともないし、何かあったら医療がどうにかしてくれると思っています。
ましてや自分の肉親だから、死ぬ現実を受け止めようとは思いたくありません。
また、社会の風潮はまるで死はタブーです。
どのように死にたいのかを選ぶという事
死ぬ事を知り、明確にして、むしろどのように死にたいのかを考える事が大切だと思います。
本屋さんを、ぶらりと立ち寄ってみて下さい。
死について、とても多くの書籍が出版され、様々な意見が巷にあふれています。
たくさんの意見を知ることも大切です。
必ず死ぬ だから今を生きるを精一杯!
全ての看取りを行っている特養がそうなのかは分かりませんが、
宇田さんの所では、これから旅立つ人、ご家族のために、生きている期間はできることを全力でサポートしてくれます。
枯れ木のおはなし会では数々のエピソードをおはなししてくれますが、
僕がエピソードを聞くたびにすごいなぁと思うのは、サポートをするための周到な準備です。
どんな家族構成なのか、お名前から様々な情報を収集されます。
認知症が進んだ高齢者でも、宇田さんはコミュケーションをとるのが上手で、同施設の職員からは神対応たと言われているそうです。
それはしっかりと準備されているからに他なりません。
枯れ木のよう
自然死の姿は、まるで枯れ木のよう。
それに至るまでのプロセスがあるから、ご遺体から排泄物が漏れ出てくることもありません。
枯れ木のようで、とても安寧なのです!