新型インフルエンザが流行する可能性があるそうだ。
もちろん予防接種は効くはずがない。
でも、医師が注射してくれるものは効くという
イメージが先行しているので、
どんな風邪も防いでしまうぐらいの
過大解釈をしている方も後を絶たない。
これは説明している医師やマスメディアにも
問題があるのだと思う。
義務付けられていた診療が、
自己判断による任意の診療となったのだから、
わざわざする必要もないという意味である
とも言える。
決してドクターバッシングをしているのではなく、
これはいささか問題であると感じているだけである。
先日も、
インフルエンザの予防接種のすぐ後から
風邪をひいたという方が何名か相談にこられた。
みなさんの症状をお伺いし、
漢方薬の煎じ薬をそれぞれの症状に合わせて
お作りした。
2〜3週間お困りだった方も、
1週間弱でみなさんよくなった。
どの方も医師に相談しないと
風邪薬は作ってもらえないと思っている。
これは間違いだ。
薬局にも自家製剤という
りっぱな調剤権があり、
薬剤師の判断で風邪薬を調合し
保険診療ではなくても
お薬をお渡しできる事を知ってほしい。
(ただし、どこの薬局でもやってもらえるものではないのでご注意を!)
インフルエンザなどの感染症を繰り返す事じたいが
とても体に危険な事だということを知ってほしい。
感染症がきっかけで発病する難治性の病気は
意外にも多い。
たとえば、
IDDM(�T型糖尿病)という
膵臓からインシュリンが出なくなってしまう病気は、
コクサッキウィルスやインフルエンザウィルスに感染した後に
そのウィルスに対する免疫抗体が、
膵臓を破壊してしまいインシュリンが出なくなるという
自己免疫疾患だ。
リウマチもある種の細菌(ボツリヌス菌)の感染により
生まれる免疫抗体が関節軟骨を破壊し、
炎症と変形が発症する。
この他にも、
難治性の免疫疾患の多くは、
分かっていない事もおおいが、
おそらく感染症というきっかけが
なんらかの影響を及ぼしていると
考えられるし、
私もその線が一番問題だと考えている。
つまり、
しょっちゅう風邪を引いているような人ほど、
難病になりやすいという分けです。
「風邪は百病の始」と漢方では古くから考えられており、
古の時代から病の本質は変わらないのだなぁと
痛感しています。
たかが風邪、されど風邪。
みなさん油断は禁物ですよ!
新型インフルエンザ
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