寒くなると頻尿(特に夜中の排尿の回数が多くなる)や、急な尿意、尿もれ、残尿感などの、排尿のトラブルのご相談が多くなります。
過活動膀胱と最近では言うようですが、60代以降の年齢で急増するお悩みです。
男性は前立腺肥大症が原因だといわれてきましたが、前立腺のない女性も全く同じような症状でお悩みです。
春夏秋よりも、冬になると悪化する方が多い事から、前立腺肥大よりも加齢や冷え(季節)が原因であると考える方が自然だと私は考えています。
老化だったらしょうがないと諦めないで下さい。
60代からの排尿トラブルの大半は、五臓六腑の長である「腎」が弱ってきた「腎虚(ルビ じんきょ)」という病態が原因だと漢方では考えます。
それに伴い気温や季節の変化に対する対応力も衰えてくるため、冷えにも弱くなるのです。
温暖化もあって関東南部の平野部での日中の気温などは決して冷え込みが厳しいわけではありませんが、冷えのご相談は決して減ることはございません。
弱ってきた腎を元気づけ、精をつける漢方薬がとても良いです。
ただ症状を抑えるのではなく、悪化しないように予防するのにも役立ちます。
「腎」が弱ると足腰も弱ります。
老化だからしょうがないと診断された膝腰の痛みやシビレの根源でもあります。
軟骨の新陳代謝にも深く関わっており、関節のすり減りや変形があるという方は「腎虚」なのです。
関節痛やシビレでお悩みの方の多くが、排尿トラブルでもお悩みです。
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漢方たなうぇぶ>GOブログ>排尿トラブルと関節痛・シビレとの深い関係