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妊娠 出産 産後 育児 は自然派で 母乳について

WHO(世界保健機構)では「母乳代替品の販売」についての国際基準を定めています。
ご存知ですか?しかもすでに1981年に制定されいます。
内容はとっても細かい
・母乳代替品の一般向けの宣伝の禁止。
・母親への無料サンプルの提供の禁止。
・医療機関での製品の宣伝の禁止。
・母親に育児の助言をする企業の看護婦の禁止。
・医療者への個人的な贈り物やサンプルの禁止。
・製品に貼られる乳児の絵や写真を含む人工乳を理想化する言葉や画像の禁止。
・医療者への情報は科学的で真実でなければいけない。
・製品のラベルを含む人工栄養についての全ての情報には、母乳育児の利点と人工栄養に伴う危険とコストについて説明されていなければないらない。
・コンデンスミルクなど不適切な製品を赤ちゃんに推奨してはならない。
・全ての製品は高い品質を保持し製品が使用される国の天候や貯蔵方法なども考慮されなければならない。
つまり、WHOでは母乳栄養のほうが断然おすすめで人工栄養をなるべく使わないようにした方が子供の健康面にとって大切だと訴えているのです。
私もまだまだ勉強不足で苦痛なく母乳を出せる乳房マッサージ法など知らない事も多い。
ただ、母乳がでない若い母親が増えているし、育児書などを見ると離乳は早く、などお子さんの健康面に配慮された内容ではなく、社会的に早く離乳した方が良いような感じをいだかせる、そんな風潮が根強い。日本では特にそのような風潮がつよいと感じる事が多い。
最近の産婦人科ではベットの状況などもあり、出産後1週間前後に退院させる所がほとんどだそうだ。ひどい場合、産後まもない母親に退院後母乳を届けるようにお願いする病院もあるそうだ。こういった産後のお体に負担をかけるような風潮は昔の日本には決してなかったことなのです。昔から出産後は水も触らないように、ただひたすら寝ていなさいと言われたものです。
お子さんの事だけでなく母体の事も、もっともっと大切にしなくてはいけません。母親の健康なくしてお子さんの健康はありえないと思います。
薬局薬剤師である私がどこまでお手伝いできるかわからないけど、母乳で育つお子さんが増えるといいなぁ、と常日頃思うようになりました。
特に最近では花粉症などのアレルギーのお子さんが増えているから、より強く思うようになりました。
花粉症のご相談にご来店された方々に、「母乳以外に初めて何かを口にしたのはお子さんが何ヶ月の頃ですか?」とできるだけ聞くようにしています。すると5ヶ月以内に離乳食を始めている方がとっても多い事がわかりました。これも早すぎます!
母乳をできるだけ長く飲ませて、できるだけ離乳を遅くできるといいな、と思っています。
今、それを実践していただいている当店のお客様は、離乳食をあれこれ考えるよりも楽ですよ!って言ってくれているので助かっています。
お母さんが前向きな方だと、お子さんも本当にすくすく育っているし、お子さんの精神状態もとってもいいんです。
母乳を重要視してくれるお母さん達にいつもお話する事があります。それは赤ちゃんが風邪をひかないという事です。母乳の中にはお母さんの免疫物質が沢山ふくまれているので母乳で育てていると本当に風邪一つ引かないんです。やっぱり母乳ってすごいですね。
母乳の出をよくしたいと思っている方には「大麦」がよいと古い漢方の文献にも載っています。
大麦の粥を毎日、というわけにはなかなかいかないので私は最高の品質をセレクトした「大麦の若葉」の搾り汁を出産前から飲んでいただくようご指導しています。お気軽にお問い合わせ下さい。
そしてお肉や乳製品、パン食をとにかく控えていただき、お野菜やお魚、お米を中心に食生活をお願いしています。これは栄養学だけで考えるとなかなか理解できないと思いますので、お悩みの方はお気軽にご相談くださいませ。
でも実際にそうすると美味しいおっぱいがでるようになるみたいで赤ちゃんが母乳をどんどん飲んでくれるし、母乳の質が断然に良いので赤ちゃんの精神状態もとってもいいんです。
やっぱり食事は大切だな、とつくづく思います。
また、出産後の母胎は大量の出血をする事が多いので、産後しばらくは漢方の補血薬(産後は絶対に煎じ薬がオススメです)を服用していただいています。母乳ももとは血液なので母乳の出を良くしたい方にはやっぱり漢方がオススメです。
児童虐待、少年事件、ひきこもり、摂食障害、アレルギー、小児生活習慣病、膠原病、など小児〜思春期の様々な問題の基礎には、乳幼児が口にするものが大きく影響しています。
じつは20年以上前から懸念されていた事が今現実となっているのです。
先人達が言っている伝承的な医学知識をもっともっと尊重して、積極的に取り入れるべきなのではないでしょうか。
そんな自然派な妊娠・出産・産後・育児をこれからどんどんオススメしていきたいと思っています。