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夜間尿 と 前立腺肥大 と 睡眠障害

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平塚の吉野獣医科医院 吉野勝博 先生にいただきました茄子のお漬物。
土づくりや作物の特性など研究し実践され、ご自身で収穫された野菜。
お漬物にされるのも手作り。
絶品でございます。ごちそうさまでした!

自然科学に精通され、畑がご趣味で自然と常にふれあい自然の研究を常に続け、医療においても現役でおられます。
これからもご指導くださいませ。

納得や信頼は、日頃どのように生きているのか、その生き様にあるのだと、先輩の背中をみさせていただき感じます。
なんで病になり、どのようにすれば良くなるのか、どのような医療を駆使しても難しい場合がありどのように寄り添うのか、そのようなご自身の判断基準というものが超自然的です。
当たり前のようにして目の前に存在しているものに対して、なぜ?という素朴な疑問をもち、真摯に研究をする姿勢を教えていただきました。
人に伝える時や人の言葉を聴くの姿勢、言葉、声というものが、オーラという言葉が適当かはわかりませんが、みなぎっておられる先輩です。

夜間の排尿回数が多くなると、男性であれば「前立腺肥大」だと勘違いしておられる方が多いようです。

よく考えてみましょう。

夜間多尿は男女の差はなく加齢と共に増える訴えです。
女性には前立腺はございません。

高齢者だけではなく、疲労やストレスなど様々な条件が重なりますと若年中年層でも発現します。

夜間の抗利尿ホルモン分泌量「バソプレッシン」が減少している、と生理学的には考察できます。

「バソプレッシン」は近年、心臓病で倒れた方に使われる救急薬として、アドレナリン(エピネフリン)よりも効果があるとされ実査的に使われております。

そこから考察すると私は、心臓と腎臓のエネルギーが低下した「第一段階」で発現するのが「夜間多尿」だといえ、患者様にお伝えしています。

日中は重力に逆らい、心臓や腎臓への血流量をあげるために夜間の横になる時間帯よりも血圧が比較的高くなります。
抗利尿ホルモンと同様に、交感神経の活動性を上げる様々なホルモンが発現しますので、関連して尿をためる力も高まりますが、夜間は体が横になるため臓器への血流量を上げるのに血圧を日中ほどあげる必要がなくなります。
それが尿を貯められなくなるホルモン的な原因といえます。

血圧を下げる薬」でも夜間排尿が多くなります。
高血圧がかなりひどい人は、血圧を下げる薬が必要なのはしようがありません。
しかし、ある程度血圧が安定しながらも漫然と「血圧を下げる薬」を飲み続けている人が実に多いのです。
止めるのも不安だから飲んでおこう、ぐらいの事なら、体調や生活習慣などを改善して、疲労回復や栄養のバランスを整えて、体の側の準備をしっかりとしてから、計画的に薬を減らすことがこれから必要です。

尿意で何度も夜中に起きてしまうと、睡眠が十分にとれず体力の低下に拍車がかかります。
そこで「睡眠薬」を用いるというのが現在の常套手段となってしまいますが、これもあくまで対症療法にすぎません。

本質は、細胞レベルで心臓や腎臓など臓器の疲れをとることです。
疲れてないよという方には、言い方を変えるだけですが、細胞レベルでより高いエネルギー状態になるために、できる限りの事を行って欲しいと存じます。

その次の消耗のステージになりますと、さらに回復への道が険しくなるからです。

これがなかなかできないのですが、「自愛」することが大切なのです。

気圧や気温の変化が激しい梅雨時。
台風も近づいてきています。

暑くなれば心臓や血管系の負担も多くなります。
水分補給や塩分補給は応急処置です。
疲労のマネージメント、栄養補給のマネージメントを大切にしましょう。

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category:
おしっこのお悩み
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