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増える新型の脂肪肝(脂肪肝炎)

健康診断の季節なので、最近増えている新しい脂肪肝(脂肪肝炎)についてとりあげてみようと思います。
脂肪肝炎が発病する原因としてよく知られているのはウィルス性肝炎やアルコール性肝炎ですが、最近ではそのどちらでもないのに脂肪肝になってしまっう方が増えています。
肥満が社会的問題となっている米国では1980年代より問題になっている病気で、病名は非アルコール性脂肪肝炎(NASH)といいます。
日本もすっかり欧米型の食生活となってきていますので、NASHが一般的になってくる日も近いかもしれませんね・・・。
よく血液検査のあとにドクターに「お酒をたくさん飲みますか?」といったような事を聞かれたご経験はありませんか?
γーGTPが高値になっていたり、AST(GOT)やALT(GPT)がだんだんと高くなってきたりするのが、おそらく初期だと思います。
たいしてお酒も飲まないし、肝炎ウィルスに感染しているわけでもない、という方はこの時点ですでにNASHになりかけているのかもしれません。
エコーやCTなどの画像診断や、血糖値やHbA1c、HOMA-IR値(インシュリン抵抗性の目安となる数値)、中性脂肪、コレステロール、などの検査値が高値である場合はなおさらです。
肥満や過体重があり、高血圧、高脂血症(高コレステロール血症)、糖尿病(予備軍を含む)、などの生活習慣病がある方の場合は、飛躍的に発病リスクが高くなります。
現在、この病気に特効薬はなく体重のコントロールを主として、適正体重を維持しすることが根本的な解決となります。
肝臓内にマロリー体と呼ばれる脂肪の塊を認めたり、内臓脂肪がたくさんある場合(ウェスト周りが太い)は、脂肪肝炎であることは間違いありません。
病気が発展すれば、劇症肝炎から肝硬変、肝臓がんへとなる事は周知の事とは思いますが、そうはなってはほしくありません。
糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病が複合してあり、肥満や過体重の方の場合はメタボリックシンドロームという状態にあり、さまざまな病気がとっても発病しやすい状態にあります。
このNASHはもちろんですが、心臓病や脳梗塞、脳出血などにも発展しやすいので、決してあなどってはいけません。
検査をすれば高値となり療養するようにドクターから言われても、メタボリックシンドロームの場合何の自覚症状も出ない場合が多いので、病人としての自覚もほとんどもっていない方がほとんどです。
メタボリックシンドロームが発展して発病する大病の結末はとってもつらいものです。
シビアなことを書いてしまいますが、今の救急医療はとても進歩しているので、ポックリと逝くということはできません。後遺症は覚悟しなくてはいけません。そうなってくると決して自分だけの問題ではなくなってきます。
NASHに関しても、根本的な改善方法はただひとつです!
それは適正体重を維持すること。
痩せている方の場合、排泄をしっかりとすること。(便秘はものすごくよくありません)
私が考えたファスティングは、体内を浄化し、内臓の負担を軽くするので、回復力を最大限に引き出す事ができます。
その上で生薬や漢方薬などを上手に併用できるとよいですね。