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吐き下しの風邪流行ってます

土曜の晩に大和市の夜間診療所の当番がありました。
吐き下しのある風邪が流行っていました。
冬の間に流行ったノロウィルスのような症状です。
吐き下しの風邪には実は漢方薬がとってもよく効きます!
漢方では風邪の性質によってお薬がかわります。
吐き下しの風邪は主に「湿」の性質の風邪である事が多く、「寒」や「熱」、「胃腸虚弱」などのとの複合となる場合もございます。
吐き気が多い場合や、下痢が多い場合、両方ある場合、冷えなど、発症の際の自覚症状によって、
桂枝湯、葛根加半夏湯、オウゴン湯、オウゴン加半夏生姜湯、カッコウ正気散、参苓白朮散、小柴胡湯、理中湯、真武湯、など様々な漢方薬を使い分けます。
お薬の運用方法は難しいので、漢方の専門家にご相談される事をオススメします。
吐いたり下したりといった風邪に現代医学では水分の補給をすすめます。
たしかに脱水というのは問題になってきますがそれはあくまで長期間の吐き下しが続いた場合です。
発病まもない場合はおそらく水分はあまり飲みたくないはずです。これは体の正しい反応なので、無理して水分を補給しなくてもよいのです。
湿の性質の風邪ですので湿気を多く取り込むという行為は、結果的には治りが悪くなる可能性が高くなります。これは漢方の自然観でしかとらえられません。
理想は飲みたくなったら飲む、飲みたくないときは飲まない、です。これがもっとも正直な体の反応です。
プリンペランやナウゼリンといった吐き気止めに、ロペミンなどの下痢止め、胃の薬、といった吐き気や下痢を強制的に抑える治療は良く効く反面、薬の効き目が薄れてくると症状が悪化しますし、薬をのんで症状を抑えていてもなんとなく体調が悪い日が続いてしまいます。表現はうまくできませんが。
症状を抑えているうちに、体の体力抵抗力が治してくれるのを待っているのです。このような症状を抑える系統のお薬の特徴です。
ちなみに、病原性大腸菌やノロウィルスはもともと毒性のとっても弱い細菌やウィルスです。
腸内の善玉菌が多い人や免疫力が強い人の場合は決して発病する事はありません。
海外旅行に行くと顕著に現れますが、日本人の旅行者が最も胃腸が弱いようです。
これは日頃衛生的にきれいすぎる環境の中に生きてきたために虚弱になってしまった証です。
いざとなったら症状をできるだけ早く楽にする事が最優先ですが、しっかりと治す事も必要です。
繰り返してしまうような人は、善玉菌を増やして常に腸内環境を良い状態に保つ事が必要です。
吐き下しだけでなくしょっちゅう風邪を引いてしまうような方は、免疫力や抵抗力を高める予防をしまししょう。
ちなみ、当店のお客様の中で治療薬だけでなく良くなった後に予防のお薬をお続け頂いている方々からよくおっしゃっていただく言葉がございます。
「風邪をひかなくなった。」と。
本当に良い予防ができていると、抵抗力が高まるんです。
白血球の游走能などであれば確実に高まるとは思いますが、完全に科学的な証明はできないかもしれません。ですが、確実に風邪になりにくくなっています。
やっぱり元気がいちばんですね。

category:
感染症(風邪)
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