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「しゃっくり」と漢方薬


とっても小さな柿(もがき)を
枝ごといただきました。
まるで見た目は大きめのブルーベリー。
黒い実を口にすると、
甘味はまさに柿!でした。
これはその蔕(へた)です。
しゃっくりに対して柿の蔕の入った漢方薬を使いますが、
この蔕では小さすぎてあまり使えなそうです・・・。
しゃっくりの妙薬「柿蔕湯(していとう)」をご紹介しましょう。
出典《済生方》
・柿の蔕 性:平 味:苦・渋 
・丁字(別名:丁香) 性:温 味:辛
・生姜 性:温(微温) 味:辛
等量でよいと思います。
煎じて温めて服用していただくと
しゃっくりがとまりやすいです。
生薬もシンプルなのが気に入っています。
「降気」の働きのある柿の蔕と丁字の働きが重要です。
しゃっくりは気が上に上がってしまっているのです。
さらに、「中(胃)」が冷えていることが
しゃっくり発症の原因となります。
胃腸の手術を繰り返している人は、
度重なる手術で胃腸が弱りやすく、
ちょっとした事で冷えやすくなっています。
冷たいものや冷やすものばかりを飲食している人、
ちょうど今時期のように寒さが増す頃に、
しゃっくりが悪化しやすいです。
夏場であっても、
アイスやジュース、ビールなど、
冷たいものを飲み食いしたり、
エアコンで体が冷えたりすれば、
しゃっくりがでやすいといえますので、
現在では季節を問わず悪化しやすい症状
なのではないでしょうか。
*胃が弱っている人は、約半量のお種人参(片)を加えて、
 丁香柿蔕湯《証因脈治》としてもよいでしょう。
他にも良い処方はあります。
少し冷えや弱りが強いなぁ、
と感じる方には、
橘皮竹ジョ湯《金匱要略》を
作ります。
数日もしゃっくりが続くと兎に角つらいです。
お悩みの方はお早めにご相談ください。
重症のしゃっくりは
とても繰り返しやすいです。
やはり、
悪化しやすいお過ごし方が
止められない人がなる症状だからでしょう。
病理を考えないと、
治療薬を間違えてしまいます。
現代医学的には、
しゃっくりは横隔膜の痙攣だから、
痙攣を鎮められれば良いと
考えてしまうようです。
芍薬甘草湯をしゃっくりに処方されている患者さんが、
本日もしゃっくりが治らないとご相談にご来店されました。
芍薬の性味は微寒(出典によっては平)・苦であります。
甘草の性味は平・甘であります。
これでしゃっくりの原因である冷えてしまった胃中を
温める事はできません。
さらに、
芍薬は肝経に入るくすりなので、
胃中を治療するにはそもそも薬が異なります。
的外れなお薬は、
いつまでも使っていると、
却って症状を悪化させかねません。
これは、
副作用ではありません。
使い手の間違い。
治療ミスであります。
「誤治」にならないように
使う側もご注意ください。
しゃっくりの原因は
いくら検査しても分かりません。
二次的に癌などが見つかる場合も
それはそれであるかもしれませんが、
しゃっくりの原因ではありません。
検査を沢山している間に、
漢方薬をさっと飲めば
自然と治まります。
治まった後のお過ごし方にご注意くだされば
それで再発もかなり防げます。
医療は家庭でできる事が沢山あります。
なんでも検査検査とするまえに、
もっと自分達で治してみよう!と
色々な方法を知ることが
必要なのではないでしょうか。

クリスマスに向けて。
少しずつデコレーションしてます。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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